寒濤(かんとう)やぶつけてこその根幹ぞ
耳元で羽音うるさき冬の蚊よ
冬の蚊や射止め真っ赤に手の染まる
冬の空力関係逆転す
冬銀河いつの間にやら高齢者
■日曜美術館 上野の山に龍が舞い降りた 手塚雄二 寛永寺天井絵に挑む
東叡山 寛永寺 根本中堂 奉納 天井絵「叡獄双龍」2025
阿吽の龍
東叡山寛永寺 寛永2年(1625)創建
明治12年(1879)川越喜多院の本地堂を移転
2020年天井絵の依頼を受ける手塚雄二氏
2021年12月6日 寛永寺輪王殿
大下図
手伝った卒業生 松下雅寿 永井健志 加来万周
2021年12月24日
依頼主 故 浦井正明
2022年4月11日 寛永寺 霊殿
島尾新
天井が持っている時代がそのまま絵に登場してくる 手塚
中国・明時代の名墨 程君房製の墨(400年前の墨)
得應軒(店主 宮内由紀子)に注文
入手困難な墨を使えた喜び あの墨を使えたことが良かった 手塚
1979年東京藝術大学在学中は平山郁夫に指示する学生だった
2023年6月13日 白土を使うという後世に残る手法を用いた
田原白土 300年前の白土を絵具にしたもの 墨は400年前のものを用いた
たとえ白土が剥落しても下から(墨絵の)龍が出てくる 墨は剥落しない
修正に欠かせない存在だったのは弟子たちだった
数時間前の龍に比べると全く違った龍になっていたことが
細かな陰影がつけられていた
2023年5月5日
時間を加えてあげている
塗ったり剥いだりといった地道な作業で龍は数百年生きることとなる
隅の金や銀は伝統的な日本の美が強く意識されている
伊勢集断簡(石山切)「きく人も」伝 藤原公任筆 平安時代12世紀
↑から発想を得た そして金を蒔いた
オリジナルというのは日本の伝統的な古典的な
良いところをすくい上げて現代にそしゃくしたもの
水墨画の上に日本画がのっている 日本絵画の歴史が詰まっている 島尾
2023年9月15日
直すところがなくなったときが完成
2025年4月24日
筆翰点睛式(ひっかんてんせいしき)
完成を待たず亡くなられた浦井正明氏の梵字をなぞる
2025年6月5日
板の裏には手塚雄二の名と助手の名が入れられた
2025年9月12日
龍に最後の一筆が入れられた 目に
点睛開眼式
東叡山寛永寺根本中堂奉納天井絵
「叡獄双龍」2025
5年かけて書いた龍がこの日から生き始めました
この龍を見て何かを感じていただけたらありがたい事だと思うし
この龍が皆さまを見守っててくださってれば良いなぁと思ってます
これはご本尊に向かっての天井ですからご本尊に向かって
お参りする時に天井絵が見守ってていてくれる そう思えるような
根本中堂の天井絵であって欲しいなあと思っています 手塚
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