2025年12月16日火曜日

手塚雄二 寛永寺天井絵

寒濤(かんとう)やぶつけてこその根幹ぞ

耳元で羽音うるさき冬の蚊よ

冬の蚊や射止め真っ赤に手の染まる

冬の空力関係逆転す

冬銀河いつの間にやら高齢者

 

■日曜美術館 上野の山に龍が舞い降りた 手塚雄二 寛永寺天井絵に挑む

東叡山 寛永寺 根本中堂 奉納 天井絵「叡獄双龍」2025

阿吽の龍

 

東叡山寛永寺 寛永2(1625)創建

明治12(1879)川越喜多院の本地堂を移転

2020年天井絵の依頼を受ける手塚雄二氏

 

2021126日 寛永寺輪王殿

大下図 

手伝った卒業生 松下雅寿 永井健志 加来万周

 

20211224

依頼主 故 浦井正明

 

2022411日 寛永寺 霊殿

島尾新

天井が持っている時代がそのまま絵に登場してくる 手塚

中国・明時代の名墨 程君房製の墨(400年前の墨)

得應軒(店主 宮内由紀子)に注文

入手困難な墨を使えた喜び あの墨を使えたことが良かった 手塚

1979年東京藝術大学在学中は平山郁夫に指示する学生だった

2023613日 白土を使うという後世に残る手法を用いた

田原白土 300年前の白土を絵具にしたもの 墨は400年前のものを用いた

たとえ白土が剥落しても下から(墨絵の)龍が出てくる 墨は剥落しない

修正に欠かせない存在だったのは弟子たちだった

数時間前の龍に比べると全く違った龍になっていたことが

細かな陰影がつけられていた

202355

時間を加えてあげている

塗ったり剥いだりといった地道な作業で龍は数百年生きることとなる

隅の金や銀は伝統的な日本の美が強く意識されている

伊勢集断簡(石山切)「きく人も」伝 藤原公任筆 平安時代12世紀

↑から発想を得た そして金を蒔いた

オリジナルというのは日本の伝統的な古典的な

良いところをすくい上げて現代にそしゃくしたもの

水墨画の上に日本画がのっている 日本絵画の歴史が詰まっている 島尾

2023915

直すところがなくなったときが完成 

2025424

筆翰点睛式(ひっかんてんせいしき)

完成を待たず亡くなられた浦井正明氏の梵字をなぞる

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板の裏には手塚雄二の名と助手の名が入れられた

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龍に最後の一筆が入れられた 目に

点睛開眼式

 

東叡山寛永寺根本中堂奉納天井絵

「叡獄双龍」2025

 

5年かけて書いた龍がこの日から生き始めました

この龍を見て何かを感じていただけたらありがたい事だと思うし

この龍が皆さまを見守っててくださってれば良いなぁと思ってます

これはご本尊に向かっての天井ですからご本尊に向かって

お参りする時に天井絵が見守ってていてくれる そう思えるような

根本中堂の天井絵であって欲しいなあと思っています 手塚

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