2025年12月31日水曜日

兼題「首」&テーマ「あったらいいなと思うもの」

 行く年や残るマニキュア除光液

買物難民タクシー使う年の暮れ

スーパーの餅売り切れてはしごせり

晦日蕎麦上あご火傷水膨れ

餅のなき正月前のパンの香


NHK俳句 兼題「首」

ゲスト:大熊光汰 藤田直子 能町みね子 かわにしなつき 司会:中川緑

年間テーマ「語ろう!俳句」

 

   老犬の首傾げをり冬銀河 中川緑

   くびもとのやわき結びや冬びより かわにしなつき

   地吹雪や吾 ()は生きて居る首の脈 能町みね子

   冬銀河船首に立ちて仰ぎけり 藤田直子

   首冷やす風が後ろの枯木より 大熊光汰

 

・特選三席発表 兼題「首」

一席 首据わる冬の陽浴びるうんちする   古谷野(こやの)るる

(短文を三つ並べた独特な表現 どれも赤子の行動であるところに

  赤子が日一日と育っていくさまが手に取るようだ ことに三つ目の

 「うんちする」が成長する命のありのままを伝えています)

二席 バーコード巻きたる手首春を待つ   みづちみわ

三席 首たたみ蕾のかたち浮寝鳥   花見鳥

 

特選

コスモスの首のあたりの風きれい   池之端モルト

不合格首で伝えて寒昴   山崎力

天高しキリンは首で愛し合ふ   曽根新五郎

首元へファスナー一気年の市   石井公子

待春や連獅子の首振り揃(そろ)へ   円堂実花

折鶴のまつすぐに春を待つ   中路修平

 

NHK短歌 テーマ「あったらいいのになと思うもの」

選者:木下龍也 ゲスト:坂口涼太郎 司会:尾崎世界観

年間テーマ「“伝える”短歌 “伝わる”短歌」

 

涼太郎の短歌 涼短歌

「えーえんとくちから」笹井宏之著

1パージを開いた時に 宇宙と思い 自分も作りたいと思った

ベランダに出て夕日を見ながら作り始めた 坂口

選ばれし者 木下

 

今回は未来の話 アイデアの話を送って貰いたいと思った

 

・入選九首 テーマ「あったらいいのになと思うもの」

私 はなびらの落ちる香りを嗅ぎわける散るときそばにいられるように

玖嶋(くしま)さくら

もう少し空くでしょ海馬藤本の鼻血を選択、Shift,Delete

白波はるよ

リカちゃんのクローゼットにきっとある人の形をしている喪服

糸田つぶさ

なんかもう分からないので支払っておいてくださいお金は出すので

梅田エルマ

三席 真夜中に微(かす)かに響くなきごえが猫か子どもか分かる脚注

大森渓瑚(けいこ)

一席 私 捨てるときかるく心が痛むから「おわり」の文字の浮き出るパンツ

たんかちゃん

シャンプーの泡に合わせて「後ろにはなにもいない」と教えておくれ

藤井喜楽(きらく)

私 コンビニでビニール傘が消えるから私の顔を覚えさせてる

青山英敏(えいびん)

二席 一文字でパンを表す漢字欲し麦のやうなる雲のやうなる

安達随石(ずいせき)

 

・坂口涼太郎さん「あったらいいのになと思うもの」

将軍よ、もう令和です。わたくしが忘れな内閣総理大臣♡

玄関でアラベスクその指先に日々を振り向くための栞を

花を華とする枝葉の不可欠を教えてくれる軽い峰打ち

 

・坂口涼太郎さんの作られた作品

尾崎さんに贈る涼短歌

リユウには尻尾があって世界から観測されず、声は厄介

 

木下さんに贈る涼短歌

木の下で泣いてるきみを救うべく「我はことばの龍である也」

 

・ことばのバトン

そっくりな猫と出会ってしまった日

仁尾智(さとる)(歌人)

米はあるかとメールを送る

小池理雄(精米店3代目店主)

 

「高いとか安い以前の問題でお米がなかった

備蓄米出すってところから備蓄米じゃないお米も普通に出てきた」

「いろんな方々が危機の時じゃなくって

平時からお米について興味を持ってもらいたい」

0 件のコメント:

コメントを投稿