2025年12月8日月曜日

兼題「鷹」&テーマ「オノマトペを入れる」

今冬の利下げ株高?予想せり

今冬の景気悪化の株価下げ?

今冬や誰の予想か?見通しか?

欠片なき責任感よ寒潮よ

北颪(おろし)繰り返される過ちよ

 

NHK俳句 兼題「鷹」

選者:堀田季何 レギュラー:庄司浩平 司会:柴田英嗣

年間テーマ「俳句のコリをほぐします」

 

今月のテーマは「固有名詞」

   コカコーラ持って幽霊見物に   宇多喜代子

(コカコーラ)

   三つ矢サイダーきやうだい毀(こわ)れやすきかな   奥田箪子

三矢の訓(おしえ):毛利元就が子に一族の結束を説いた(矢サイダー)

   コンビニのおでんが好きで星きれい   神野紗希

 

3つのリスク 「個人的」「宣伝的」「限定的」

   帰省してウェッジウッドの皿もらふ   

   ハイネケンの喉ごしよろし一人の夜

   富士銀行聳え立ちをり冬の街

 

ツボポイント

固有名詞は「覚悟」と「必然」で詠む

 

・実践

A紺青(こんじょう)の夜涼(やりょう)の空や高島屋

 紺青(こんじょう)の夜涼(やりょう)の空や百貨店   飯田蛇笏

夜涼:夏の季語

B遠足の列大丸の中とおる   田川飛旅子(ひりょし)

C伊勢丹をめぐる着ぶくれ一家族

 百貨店めぐる着ぶくれ一家族 草間時彦

 

必然性とはイメージがいきるかどうか

特別な名前を使うとき プラスの効果がないと何の意味もない

 

まとめ

固有名詞のイメージや響きを表現にいかす

 

・今週の兼題「鷹(たか)

冬の季語 (孤高な存在 凛としている 目つきが鋭い 

獲物を狙ったら離さない 誉め言葉に使う)

 

特選六句発表

鷹の目や初めて嬰(やや)を抱いた日の   近藤由香子

テノールの愉()悦のごとく鷹よ翔()べ   賀()山亜紀子

(堀田季何先生はバスだったとか…。男性だったのですね…。)

車椅子押し大鷹の視野にゐる   柏原才子

 ひとはひと裁けぬゆゑに鷹の飛ぶ   沼野大統領

鷹の眼に水平線は丸からう   横縞

酋長の眼光その鷹の眼光   赤坂みずか

 

・柴田と庄司の歩み

固有名詞はプラスであれ   柴田英嗣

覚悟を持った   庄司浩平

 

NHK短歌 テーマ「オノマトペを入れる」

歌人:横山未来子 初心者:菊池銀河・横田真子 司会:ヒコロヒー

年間テーマ「三十一音で扉が開く」

 

・三十一音の扉 オノマトペを入れる

オノマトペとは「擬音語」「擬態語」のこと

擬音語:実際の音を真似てあらわしたもの

擬態語:状態や動作をあらわしたもの

 

静けさと呼吸が重くのしかかるどぅとぅんどうとぅんと朝の日比谷線

須田覚(さとし)「デカンの風がやむとき」

 

自分の感覚で捉えた音になっていることで面白い歌になっている

 

けふの疲れに軀(からだ)はしずみざらざらと無数の星に覆はるる夜

横山未来子「水をひらく手」

疲れているから満天の星空も圧迫感を感じる

オノマトペは気持ちも表現することができる

 

すっからかんすっからかんと下りてゆく缶追いかけて冬の石段

梅内美華子「若月祭」

すっからかんは空っぽと言うことを表す言葉

それをオノマトペみたいに使っている

 

・入選六首 テーマ「オノマトペを入れる」

着ぶくれて真夜(まよ)の牛舎に獣医待つ湯気ぼあぼあと仔牛生まれたり

黒澤正行

一席 レタスの葉めりめりと剥ぐ昨日より強い私が生まれるように

秋山楓

さわさわがざわざわとなり君の元へ駆けてゆく道桜のかおり

五十嵐覚子

コンビニの灯りじわりと滲んでは泣くほどじゃない夜を支える

来住瑞貴(きすみみずき)

つやつやの小石みたいな乳歯たちこどもはみんなせせらぎだった

世田夏雪(せたなつゆき)

栗林(くりばやし)書房の前を通るときふらりと長き祖父の影あり

大津穂波

 

・歌人への道

オノマトペを入れた短歌に挑戦!

わんわんと光り輝く星たちが泣いている様でほんのり安堵

菊池銀河 添削⇩

わんわんと光り輝く星たちが泣いている空の下でやすらぐ

ぴっきりとはりつむる頬突き破る猛スピードの冬のビル風

横田真子 Perfect

 

ぬ ぬぬぬ ぬぬぬぬぬぬぬ 蜚蠊(ごきぶり)は少しためらひ過りゆきたり

宮原望子(もちこ)「これやこの」

 

・ことばのバトン

渡せなかった手紙を燃やす 

谷口泰星(コピーライター)

赦すほかないほどの星、星、星、

挿元おみそ(SNSクリエーター)

 

したたかな方だと思うどちらかと言えば加害者側だとも思う

変な歌集を出したいですね! 

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