不公平満載の給付金冬の朝
大銀杏満月銀杏乳銀杏
おこり炭朽ちゆくものの儚さよ
かの国のせこき精神落葉焚(おちばたき)
寒昴(かんすばる)響き始めたジャポニズム
■新美の巨人たち 藤井厚二「聴竹居」
築97年 竣工:昭和3(1928)年 建坪約50坪 平屋建 最先端住宅
聴竹居(ちょうちくきょ) 重要文化財 理想の暮らし
藤井厚二
求めたのは豊かな暮らし 穏やかな暮らし ちょうどいい暮らし
其の国の建築を代表するものは住宅建築である
松隈晃 聴竹居倶楽部 代表理事
藤井厚二は日本の空間 和の中にモダンを
見出した建築家と言えると思います
当時はやっていたモダニズムの材料っていうのは
とうぜん人工の素材ですけれども
それを日本の素材 例えば竹なんかを
用いることによって調和をはかりました
藤井は新しいものをどんどん取り入れて
家事労働を軽減し衛生的で快適な日本最先端住宅を
つくったと言えると思います
SDGsな家だった
理想とした日本の住宅を追求するために…。
大正8(1919)年 私費で欧米諸国を視察
当時の建築家と言えば 近代的で西洋的な
公共建築が求められた時代だったんですけれども
藤井は住宅を本気で手掛けた
最初の日本人建築家と言えると思います。
9カ月の欧米視察
吾々の建築は他を模倣したものでなくて
我が国の気候・風土・習慣にピッタリと
適合したものでなければならない
藤井厚二 40歳 第五住宅「聴竹居」昭和3(1928)年竣工
空気と光をデザインする
クールチューブ(導気口) 桂川 宇治川 木津川
夏場にそれを確かめてみると 土管の中で冷やされた空気が
3~4度下がって入ってくると言うことは私が確かめました
クーラーのない時代に自然の力を如何に使うかという
中で思いついてアイディアだと思います
すりガラスはそもそも光を和らげる効果があるんですけれども
藤井が考えていたのはまた別な事で 実は軒を隠すために
「すりガラス」を設けています 閉めるとちょうど座った位置で
隠れる所まで「すりガラス」にしていると
一幅の絵画を狙った
日本の住宅は壮大で感動的な様子は持たない
ただ見るもの全てに慕われるような魅力がある
竹の音を聴く まさに聴竹居だった
藤井厚二 享年49 (1888~1938)
聴竹居 https://chochikukyo.com/
■Facebook 仮名書研究会
落ち葉舞う落ちるところの運不運 上野章子(高浜虚子の六女)
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