冬の月をかしとあはれ繰り返し
をかしとは枕草子月氷る
冬星座あはれは源氏物語
冬銀河螺旋的なる物語
「死神」に歴史あり冬の夕焼け
■人類究極の欲望“宇宙移住”火星に100万人都市!?計画最前線
およそ5万年前、出アフリカを起源に数千人だった人間は
爆発的に増加 今や人口8,000,000,000人
地球を覆いつくすまでに増殖しました
いま、留まることのない欲望は“出地球”です。
現在、人間が計画しているのは宇宙への移住
民間宇宙ベンチャーCEO
数百年数千年のスケールで見れば 人間は地球での生存に問題を抱えるか
宇宙に進出するのかどちらかです
月までの距離はおよそ38万㎞ 片道3日
火星までの最短距離はおよそ6000万㎞ 片道8カ月
出地球 月・火星を目指す 出地球計画とは
アルテミス計画(世界50か国以上が参加するプロジェクト)
2027年での長期滞在 基地の建設に取り掛かる
2040年には火星へ人間を送る 月に行く技術を新たに計画
アルテミスⅡ 4人の宇宙飛行士が月の周りを飛行し地球に戻る実験
今までと違うところは 一般の人々を月や火星に送り込むこと
ビジネスチャンスととらえているのは イーロン・マスク率いるスターシップ
全長20m 100人の乗客 40の客室 調理室 娯楽エリア
月は太陽があたらないと マイナス170°C 日が当たると110°C
200倍もの放射線 大量の隕石が降り注ぐ
トレント大学情報科学 ロレンツォ・ブルッツォーネ教授
月の地下に洞窟があることを発見しました 放射線や微小隕石を防ぐ
天然のバリアとなるのです 放射線は月面の10分の1以下
温度20°C前後
NASAエイムズ研究所 宇宙生物学 リン・ロスチャイルド教授
菌糸
きのこを使うというのはとんでもないアイデアに思うかもしれません
しかし彼らは自己複製し修復までできるのです 火星の砂と結合 固める
放射線を防ぐ 特殊な菌糸を発見 椅子やベッドを作ることができるのです
巨大に宇宙施設も建設可能なのです
スペースX社 イーロン・マスクCEO
できるだけ早く火星に自立した文明を築きたい
SFを単なるフィクションに終わらせません
目指すは2050年代までに火星に100万人の都市を築くこと
100人乗りのスターシップを1万回打ち上げなくてはいけません
そのチャンスは26カ月に一度 ロケットの再利用を新しい方法で行う事
ブースターの使い捨てをやめ何度も使う 2023年4月20日は失敗
2024年10月13日 スターシップ5回目の飛行試験 分離成功
(ブースターをつかむ)”箸“が見えてきた 250tもある巨体をキャッチ
25年後には人間を送ることが可能となった
多種多様なGenreの人々が火星へ
火星に行くと2年に1度しか帰る便がない 月は3日で帰れる
火星で子供が生まれた時 初めて宇宙に移住することの本当の始まり
火星で過ごす2年は運命的 宇宙を目指す人は社会全体が
閉塞感に覆われている 人間の活動が地球のキャパシティーに
近づいて問題を生まれている サステナブルに生きるためには
いろんなものをセーブしないといけない 閉塞感を打ち破って
Frontierへ行きたいと思う人が出てきてもおかしくない
出アフリカ
人間が新天地へ向かう理由 遺伝子から見えた“意外な要因”
なぜ祖先たちは出アフリカに踏み出せたのか
気候変動によって移動しやすくなった
効率的な狩りの技術の発達があった それに加え
ある感情に突然変異が起きていた
東北大学 進化学 河田雅圭 総長特命教授
不安を感じづらい遺伝子を持った人の割合が
少し増えてきたことが明らかになりました
不安の感じ方 VMAT1(ブイマットワン)遺伝子
セロトニン
「不安を感じにくいタイプの遺伝子」現代人にどれくらい受け継がれているか
従来の遺伝子を持つ人 不安を感じにくい遺伝子を持つ人
アフリカから離れるほど後者が多くなっている
ひとが拡散していくときには最先端でパイオニアと呼ばれる人たちが
未知の領域に足を踏み入れていく 不安を余り感じにくい人が
そういうことを行っているのではないか
出アフリカを後押ししたもう一つの遺伝子変異
恐怖の記憶 NPSR1遺伝子 未知への不安につながる
恐怖の不安が残りにくい不安を感じにくい人間が現れた
イェーナ大学病院 薬理学 ライナー・ラインシャイド博士
恐怖を記憶する脳の仕組みが弱まったことで人間は
未知の世界への挑戦を続けられる生き物になりました
祖先たちは新たな発見を求めて前へ前へと進み
次の山を越えていったのです
東北大学 進化学 河田雅圭 総長特命教授
いろいろな考え方をする人が出てきて その結果
宇宙に行ってみたいと思う人もたまたま出てくる
(不安を感じにくい)変異を持った人の中から
「宇宙に行っても何とかなるんじゃないか」と
思っている人が結構いるんじゃないか
不安を感じるタイプ 重要な役割
ニューヨーク市立大学ハンター校心理学
トレイシー・デニス=ティワリー教授
私たちは皆 多かれ少なかれ不安を感じる能力を持っています
不安はあまり感じない人もいますが 良いことばかりではありません
不安は危機を感じるために重要な役割を果たします
人間にとって不安とは将来の計画を立てる
燃料のようなものだと考えています
目の前の恐怖から未来を想像する能力を持ったのです
将来に対する不安が生まれた
認知科学者 アダム・ブリー博士
人間の脳が特別なのは不安を自ら引き起こせるということです
目の前に危険がなくても想像力によって不安を生み出すことができるのです
トレイシー・デニス=ティワリー教授
住まいを作り新たな道具を発明する 私たちの祖先が出アフリカを果たし
世界中へ広がることができた理由の一つは未来を想像し危機に備えることを
可能にした不安の力にあると考えています
新天地へ飛び出す力 事前に備える力
人間ならではの不安の感じ方とは?
菊水健史
失敗を繰り返しても成功に向けて動く”脳内麻薬“オピオイドが出る
失敗時の辛さ 不安の軽減
成功した時”快楽物質“ドーパミンが脳内に大量放出
失敗を繰り返しても成功する 全体の成功体験を記憶しまたやりたくなる
技術革新を繰り返すと環境破壊や戦争など問題も起きる
渡辺陽子
宇宙に行く根底には不安がある
トリプル・プラネタリー・クライシス「地球の3大危機」
気候変動・生物多様性の喪失・環境汚染
「出地球」は人間未来をどう変える?
宇宙からの視点
若田光一
宇宙船の眼前に広がっている地球を見ると地球が宇宙船のように思える
宇宙の行くことによって地球の環境を守るための意識が
芽生えてくるのかなと思います
人間の活動による影響
生態系の破壊
宇宙でも同じことを繰り返すのか?
国際宇宙会議では大きな議題に
持続可能な宇宙 回復する地球
地球を回復するために宇宙に出る
地球生命の維持には宇宙の活用が重要です
ジェフ・ベゾス ブルーオリジン
地球の利益のために
地球は他に匹敵するものがない 最高の惑星です
われわれは地球を汚染する産業を宇宙へと移すことが可能です
そうすれば 地球環境を傷めることはありません
環境を汚染する産業を月や火星に移設するというのです
地球で暮らせなくなる未来 スペースX社はこう考えています
地球にとどまればいつか人類は絶滅します 正しい道は宇宙を行き来し
多惑星を生きる種になることです
世界規模の核戦争 気候変動 巨大隕石の衝突
マックス・ハオツトCEO Vast社
長期的な目標の達成に向けて前進し続けたいと思っています
ヘイブン 安息の地 宇宙ステーション
生命維持や熱制御のシステムなど 宇宙ステーションのすべてを
開発しています これが1号機 まさにこの機体が宇宙に行くんです
来年1月には実施されます
太陽系のあらゆる場所での居住を可能にするために
数百年 数千年のスケールで見れば人間は地球上で生存に
問題を抱えるか 多惑星文明になるかのどちらかです
人類に他の未来はありません
多惑星文明
渡辺陽子
まだ地球の回復力はある
関根康人
地球に住み続ける努力をすべき 地球で生きる技術を磨くための宇宙
鈴木亮平
環境を破壊する産業などを宇宙に移す 倫理的にどうか?
渡辺陽子
格差問題 貧困層が世界人口の8.5%いる状況にある 弱者が宇宙に
連れて行かれても発展に従事させられることにもなりまねない
環境・人権の両方の面から見ていく必要がある
菊水健史
今の宇宙開発はお金持ちが投資していて その人たちが宇宙での
メリットを手にする 平等に弱者まで利益を分配するのは難しくなる
鈴木亮平
欲望に飲み込まれないようにするには?
関根康人
火星上では助け合わなければ生きていけない 利己ではなく
利他的な考え方 全体が1個の共同体 100%リサイクルが必要な社会
他人を思いやる 共同体の中で助け合う 火星の社会の中心的な
概念になる それこそ これから地球で必要になるもの
鈴木亮平
これからカギとなるものは?
渡辺陽子
多様なメンバー 女性 先住民 若者などの発想を 取り入れた
社会システムにする必要がある
菊水健史
宇宙開発の当事者化 みんなでやっているということがどこまで
広がっていくか 人類が外に出る 人類全体の問題になって返ってくる
滅亡のリスク 前に進み続けずにはいられない
海部陽介
人間の歴史は新しいことに直面する繰り返しだった
そのつど 僕らは考えなければいけない
アダム・ブリー博士
より良き未来のために最善の道を皆で考え話し合う 未来を見通す力を
生かし 勇気と謙虚さのバランスを保ち続けることが重要です
もっと豊かに もっと幸せに 願い続けてきた人間
これから先何処まで進んでいくのでしょうか?
常識は変わっていく それでも変わらないものは何か
守れるものがあるんじゃないか 変わっていく
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