ワオキツネザルを詠む
冬を生くアリコとローラ寄り添いて
忘れない授乳時の恩冬陽ざし
冬の道追い出されても二人して
探します落ち葉に隠るタマリンド
冬空や鳶から守る子の命
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「亥の子」
十二支の亥の子供と書いてはいるんですが
これは亥の子供であるウリ坊を意味する言葉ではないのです
この「亥の子」というのは冬の行事になってくるんです
無病息災や多産などを祈る行事として
主に西日本を中心に見られる風習です
昔は宮中や武家から端を発しているらしいのですが
西日本の農村ではこの「亥の子」の亥の子歌というのを
歌いながら各家々を回って石や藁などを使って
その家の庭先で歌を歌いながら地面を突いたりするのです
それによってお祈りといいますか お祈りをするという行事です
私も愛媛県で育ったもので子供の頃から沢山
この「亥の子」はやりました
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「晩三吉(おくさんきち)」
この「晩三吉」というのは何ものかというと
冬になる梨の品種の名前になります
季語の傍題としましては「冬の梨」という傍題も
歳時記には記載されています じゃあ何故その冬の梨が
こんな名前になっているのかというと
この晩という字は遅くなって実るもの これを晩生(おくて)
といったりするんですが その晩(おく)の字からきて
「晩三吉」になっています もともと早くなる
品種のことを早生(わせ)といったりするのですが
その早生三吉という別の品種がありまして
そこから派生して生まれてきたのが後になってから生(な)る
「晩三吉」という梨だそうです なかなか大きく育つ
梨のようで汁も多くて美味しいらしいです
■夏井いつき俳句チャンネル
【第15回おしゃべり俳句】優秀句発表です!【後編】
スプーンの涙を拭いて黒豆を りん4歳
秋風や明るい色は幼いの 隈埃9歳
ちいさいころすみれだったの春の径 かりん4歳
■知恵泉 小林カツ代
中学高校で犯罪を犯した子供たちの学校へボランティアで
料理を教えに行った 何がいいか❓おむすびにした
彼氏ができたら彼に作ってあげるとか 彼ができなければ
誰か友達に作るとか いつでもあなたたちは優しくなれる
誰かにおむすび作ればって話をしたら その時には
全員が優しくなるんです 何がうれしかったっていうと
「おむすびおいしかった でも…」「先生の話が一番心に響いた」って
この番組が放送されて4か月後、カツ代はくも膜下出血で倒れます。
そして 8年半に渡る闘病後 惜しまれながらこの世を去りました
病床にあっても最後まで料理の力を信じ続けた76年の生涯でした
平成26年(2014)小林カツ代 死去(76歳)
料理は人に与える力もあるし 自分が生きるエネルギーも持てる
原点がある と感じた 本田明子
料理することの意味 自分が生きているんだというような実感
お料理することは自分を大切にすること
おじいちゃんたち 開眼していますよね 土井善晴
やさしいい肉じゃが 本田明子さんレシピ
ポイント1 水分の多いメークインを使う
ポイント2 玉ねぎを増やし飲み込みやすくする
ポイント3 甘みを強くする
昔あった美味しい料理も伝えながら今に合った料理も伝える
本田明子
■べらぼう より
五月雨の日も竹橋の反古(ほご)のしらべふけふもふるちやうあすもふるちやう
五月雨の日もたけ橋の反古(ほご)調べ 今日もふる帳あすもふる帳
「杏花園」は太田南畝の別号
大田南畝の辞世の句
今までは人のことだと思うたに
俺が死ぬとはこいつはたまらん
生きすぎて
七十五年食ひつぶし 限り知られぬ天地の恩
(生前(文化4年)に、75歳まで生きられたことへの感謝と、
これまでの人生への感慨を込めて詠んだ歌)
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