シロハラや声高らかに隠れをり
目線下げチッと一音アオジ跳ぶ
モヒカンのミヤマホオジロすまし顔
西空へ花鶏(あとり)群れなし移動せり
■芸能きわみ堂 京都にいきづく源氏物語の世界・後編
京舞井上流五世家元 井上八千代
京舞で私が大切にしていることは自然体でありたい
女性が女性を舞う場合に特に
日常の動作が基本であるということと
素直でありたい 作り込まない
ということを大切にしたいなあと思っております
Q:末摘花と光源氏はどのように舞い分けるのですか?
静かめにしておいた方が末摘花が(光源氏)男になったとき
同じなりですから分かるかなと 源氏になったとたんに
足を強く踏みながら出てくるちょっとした音ですけど
そこで変化がつく
■新美の巨人たち【見過ごさないで!超絶技巧の「雑草彫刻」×山本美月】
杉本博司氏 曰く
「リアリティー 本物とは何かってことがテーマになってるんですよ」
須田悦弘さんの作品もすべて本物と見紛うばかりの精巧さ
それを思いがけない所に置くことで全体が本物以上の
リアリティーを発揮する 野に咲く雑草よりもフェイクの雑草が
置かれた光景に出会うとき より強い生命力を感じることもあります
■日曜美術館 音を視る 時を聴く 坂本龍一×アート
人生は短くて芸術は長い
紙一枚へだてていることによって「外にいるときよりも外を感じた」
起承転結というふうに見せると直線的にずっと見なきゃいけない
そういうふうに押し付けたくない
それぞれ好きな方向から楽しんでもらえらばいい
「坂本隆一らしい音楽」に多少飽きてたりとか
「仕方ないよね」って思いながらでも新しいことに挑戦していきたい
自分の殻をこわしたい思いはだんだんと強くなっていった
もの派 あるがままを展示するという思想
Technologyへのアンチテーゼでもある
石は音が知覚的には聞こえないんですが 彼は聞こえる見える
というふうに考えるんです 宇宙には無数に知覚できない音や
様々なものが満ちあふれている それがどれだけ豊かな世界か
そこに未来の音楽みたいなものがあるはずだと
宮城県農業高校 宮城県名取市
(鍵盤が)沈んで戻ってこない でも意外と丈夫なんだなあ
しかし保ってるもんだよなあ 普通で言うと廃棄処分なんですよ
だけど坂本さんにとってはとても美しい音に聞こえた
ちゃんと調律されたピアノは人間がものすごい科学技術の力で
何トンもの力で木をたわめ コード(弦)をたわめている
自然がそれをもう一回元の状態に戻した
自然によって調律され直したピアノ
あるがまま調律の狂ったピアノ いい音だなあ きれい
今すぐに必要なヘルプをしつつも破壊されたものに対して
価値を見出したり命を吹き込むようなことを一緒にやっていた
純粋な音を出す❝もの❞
サウンドとノイズが混然一体となった世界
霧と光と音が一体となり自然への敬愛や畏怖の念を想起させる
映し出されるのはNYの自宅とスタジオ
本人の不在がより存在を感じさせる
身の回りを飛び交う電磁波を可視化・可聴化する
人間はどうして芸術を作るんだろう
人は自分の死を予知できず人生を尽きぬ泉だと思う
だがすべて物事は数回起こるか起こらないか
自分の人生を左右したと思えるほど大切な子どもの頃の思い出も
あと何回心に浮かべるか4~5回思い出すのがせいぜいだ
あと何回満月を眺めるかせいぜい20回だが人は無限の機会があると思う
「シェルタリング・スカイ」より著・朗読 ポール・ボウルズ
坂本は日常のありふれた音に耳を澄ませた
今どきは下校の時間だから子どもたちがたくさんいるかなと思って
子どもがいるところはだいたい面白い音が
async=ズレること
あるがままの世界を表現したい それが坂本が求めていた音
福岡伸一氏
世界の見方生命の見方を設計論的に見過ぎている
世界のみずみずしさやダイナミズムが見失われてしまう
設計的に見るのではなく発生的に見る 雑音 自然音
採集してきた音を使って最後に何らかのハーモニーを見出す
耳をすませるとか目をこらすことによって音楽を
自然の中生命の中から見つけてくる 生命人間にとって
音楽の自然な形
「邯鄲」より(現代語訳 原瑠璃彦)
栄華の五十年は粟の飯をひと炊きする時間に過ぎなかった
何事も一炊の間の夢 邯鄲(かんたん)の枕の夢
この世のすべては夢のようにはかないものなのだと悟りを得
望みを叶えた虚生は故郷に帰ってゆく
高谷史郎氏
時間は存在しない
時間を見たこともないのに信じきっている
13の場面がランダムに現れては消える
始まりも終わりもないインスタレーション
無限の時間の中で《TIME》というパフォーマンスが繰返される
「邯鄲」より
虚生は輿に乗って極楽浄土のように壮麗で広大な宮殿に
王として迎え入れられる
浅田彰氏
夏目漱石「夢十夜」で始まる
「ArsLonga,vita brevis 」芸術は長く人生は短い
百年はもう来ていたんだな
2023年3月28日 逝去 享年71
展示の最後を締めくくる作品
The Sheltering Sky 作曲・演奏 坂本龍一
遺された演奏データから坂本の指のタッチまで忠実に再現
一炊の夢
目線下げチッと一音アオジ跳ぶ
モヒカンのミヤマホオジロすまし顔
西空へ花鶏(あとり)群れなし移動せり
■芸能きわみ堂 京都にいきづく源氏物語の世界・後編
京舞井上流五世家元 井上八千代
京舞で私が大切にしていることは自然体でありたい
女性が女性を舞う場合に特に
日常の動作が基本であるということと
素直でありたい 作り込まない
ということを大切にしたいなあと思っております
Q:末摘花と光源氏はどのように舞い分けるのですか?
静かめにしておいた方が末摘花が(光源氏)男になったとき
同じなりですから分かるかなと 源氏になったとたんに
足を強く踏みながら出てくるちょっとした音ですけど
そこで変化がつく
■新美の巨人たち【見過ごさないで!超絶技巧の「雑草彫刻」×山本美月】
杉本博司氏 曰く
「リアリティー 本物とは何かってことがテーマになってるんですよ」
須田悦弘さんの作品もすべて本物と見紛うばかりの精巧さ
それを思いがけない所に置くことで全体が本物以上の
リアリティーを発揮する 野に咲く雑草よりもフェイクの雑草が
置かれた光景に出会うとき より強い生命力を感じることもあります
■日曜美術館 音を視る 時を聴く 坂本龍一×アート
人生は短くて芸術は長い
紙一枚へだてていることによって「外にいるときよりも外を感じた」
起承転結というふうに見せると直線的にずっと見なきゃいけない
そういうふうに押し付けたくない
それぞれ好きな方向から楽しんでもらえらばいい
「坂本隆一らしい音楽」に多少飽きてたりとか
「仕方ないよね」って思いながらでも新しいことに挑戦していきたい
自分の殻をこわしたい思いはだんだんと強くなっていった
もの派 あるがままを展示するという思想
Technologyへのアンチテーゼでもある
石は音が知覚的には聞こえないんですが 彼は聞こえる見える
というふうに考えるんです 宇宙には無数に知覚できない音や
様々なものが満ちあふれている それがどれだけ豊かな世界か
そこに未来の音楽みたいなものがあるはずだと
宮城県農業高校 宮城県名取市
(鍵盤が)沈んで戻ってこない でも意外と丈夫なんだなあ
しかし保ってるもんだよなあ 普通で言うと廃棄処分なんですよ
だけど坂本さんにとってはとても美しい音に聞こえた
ちゃんと調律されたピアノは人間がものすごい科学技術の力で
何トンもの力で木をたわめ コード(弦)をたわめている
自然がそれをもう一回元の状態に戻した
自然によって調律され直したピアノ
あるがまま調律の狂ったピアノ いい音だなあ きれい
今すぐに必要なヘルプをしつつも破壊されたものに対して
価値を見出したり命を吹き込むようなことを一緒にやっていた
純粋な音を出す❝もの❞
サウンドとノイズが混然一体となった世界
霧と光と音が一体となり自然への敬愛や畏怖の念を想起させる
映し出されるのはNYの自宅とスタジオ
本人の不在がより存在を感じさせる
身の回りを飛び交う電磁波を可視化・可聴化する
人間はどうして芸術を作るんだろう
人は自分の死を予知できず人生を尽きぬ泉だと思う
だがすべて物事は数回起こるか起こらないか
自分の人生を左右したと思えるほど大切な子どもの頃の思い出も
あと何回心に浮かべるか4~5回思い出すのがせいぜいだ
あと何回満月を眺めるかせいぜい20回だが人は無限の機会があると思う
「シェルタリング・スカイ」より著・朗読 ポール・ボウルズ
坂本は日常のありふれた音に耳を澄ませた
今どきは下校の時間だから子どもたちがたくさんいるかなと思って
子どもがいるところはだいたい面白い音が
async=ズレること
あるがままの世界を表現したい それが坂本が求めていた音
福岡伸一氏
世界の見方生命の見方を設計論的に見過ぎている
世界のみずみずしさやダイナミズムが見失われてしまう
設計的に見るのではなく発生的に見る 雑音 自然音
採集してきた音を使って最後に何らかのハーモニーを見出す
耳をすませるとか目をこらすことによって音楽を
自然の中生命の中から見つけてくる 生命人間にとって
音楽の自然な形
「邯鄲」より(現代語訳 原瑠璃彦)
栄華の五十年は粟の飯をひと炊きする時間に過ぎなかった
何事も一炊の間の夢 邯鄲(かんたん)の枕の夢
この世のすべては夢のようにはかないものなのだと悟りを得
望みを叶えた虚生は故郷に帰ってゆく
高谷史郎氏
時間は存在しない
時間を見たこともないのに信じきっている
13の場面がランダムに現れては消える
始まりも終わりもないインスタレーション
無限の時間の中で《TIME》というパフォーマンスが繰返される
「邯鄲」より
虚生は輿に乗って極楽浄土のように壮麗で広大な宮殿に
王として迎え入れられる
浅田彰氏
夏目漱石「夢十夜」で始まる
「ArsLonga,vita brevis 」芸術は長く人生は短い
百年はもう来ていたんだな
2023年3月28日 逝去 享年71
展示の最後を締めくくる作品
The Sheltering Sky 作曲・演奏 坂本龍一
遺された演奏データから坂本の指のタッチまで忠実に再現
一炊の夢
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