あくまでも仮設は仮設暮れぬかる
帆を上げて風受け進め春の潮
生きてゆくことの苦しみ姫すみれ
集まると悪は正義へ春の泥
■100分de名著 デュルケーム
❝社会分業論❞(3)「連帯」とそれをはばむもの
芦田徹郎 伊集院光 阿部みちこ
分業は対立させると同時に結合させる。
それは、みずからが分化させた諸活動を収斂させ
ひき離したものを接近させる。
個人は、みずからを他者から区別する個性的な相貌と
活動力とを持っていて、その区別されるかぎりにおいて
他者に依存し、したがってまた、そうした結合から
生じた社会に依存するから社会化されるのである。
訳 田原音和「社会分業論」
諸個人は分業によってこそ相互に結びあっているのであって、
それがなければ孤立するばかりである。
彼らは、てんでに発達する代わりに自分たちの努力をもちよる。
彼らは連帯的である。
上記を「有機的連帯」と名付けました。
依存という言葉でも表現している。
有機的連帯は依存関係である
「分業」の3形態 協同 交換(売買) 競争
アダム・スミス(1723~1790)
分業は経済効率を高める
より多くの❝絆❞と考えた
分業は経済の領域にのみ特有のものではない。
社会の種々さまざまな領域にもその影響が
ますます増してゆくのがみられる。
すなわち、政治、行政、司法の諸機能は、いよいよ専門分化
してきているし、芸術、科学の諸機能についても同様である。
「分業」は❝絆❞を作るもの
「分業」が人々の対立をうむ 3つのケース
アノミー 無規制的分業
この例外的形態の第一の例をあげれば、商工業の恐慌がそれであり、
有機的連帯の部分的崩壊ともいうべき倒産がそれである。
もっと人目をひく例は、労働と資本の対立である。
産業的諸機能がさらに、専門化するにつれて、
連帯が増すどころか、両者の闘争はより激烈になる。
拘束的分業
しかしながら、準則があるというだけでは十分でない。ときには
これらの準則自体が悪の原因であることがあるからである。
階級やカーストの制度はなるほど分業の一組織を構成する。
しかもその組織はきっちりと規制されている。
だが、しばしばこの組織は紛争の根源である。
その他の異常形態
分業の異常形態 客観的な連帯≠連帯感
現代の「分業」問題を考える
① 分業の巨大化・グローバル化
② 分業の細分化
③ 分業の流動化
■100分de名著 デュルケーム
❝社会分業論❞(4)「個人の自立」と「連帯」の両立―依存の復権に向けて
芦田徹郎 伊集院光 阿部みちこ
❝人々の連帯❞❝人と人がつながる❞ヒント
我々の存在は依存がまずある
絆 同じ人間である
それは利己主義を原動力としているのではなく、
人間的なものすべてへの共感、人間のあらゆる苦悩、
あらゆる悲惨に対する、より大きな憐憫(れんびん)、
そして、それらと戦い、それらを軽減することへの、
より熱心な欲求、また正義へのさらに大きな渇望を原動力としている。
「社会科学と行動」訳 佐々木交賢 中嶋明勲
❝同じ価値観❞を持つ集団
集団というものは、その成員の生活を牛耳る
道徳的権威だけではないのである。
その生活そのものの源泉なのである。
人びとの心を熱くし、いきいきとさせ、共感の気持をいだかせ、
利己的な気持をやわらげるあの温情は、集団からでてくるのである。
「社会分業論」訳 田原音数
「新しい中間集団」は在ったのか?
社縁 依存する場所が必要
ひとはその劣っていると あなどる当のものたちの
共感、尊敬、称賛を欲する。
そのためには孤立することをやめなければならない。
彼の背後にいる大衆の方へ顔を向けなければならない。
「偉人の社会的役割」訳 浜口晴彦
人間の活動が、いっさいの拘束から自由になることができると
考えるのはまちがっている。
そんな特権を享受できる者はだれもいない。
それは、すべての存在がこの宇宙の一部分をなし、
その他の部分と一定の関係を持っている以上、必然のことである。
したがって、存在の本質やそれがしめす存在様式は、
それ自身にもとづいているばかりではなく、それを抑制し、
規制している他の存在にも依存している。
「自殺論」訳 宮島喬
「依存」本質的なつながり
あらゆるものは相互に「依存」する
「自律」の前提として「依存」がある
一方的にもたれかかるのは癒着・従属である
「依存」と「自律」の関係とは?
自律的経済人としてロビンソン・クルーソーがあげられる
ロビンソン・クルーソーは島で一人で生活できたのは
それまでに生活の知識・信仰・規律を学んだいたから
物理的には一人で生活はしていたが
精神的には社会の依存し繋がっていた
社会に依存していたからこそ自立することができた
社会はわれわれ自身の実在の一部をなしており、
ある意味では、我々自身のもっともよき部分であるがゆえに、
社会と我々とはもっと緊密でもっとも強靭な
絆によってむすばれているのである。
「道徳教育論」訳 麻生誠 山村健
「社会的強者」は❝社会❞に依存できた人
「社会的弱者」は❝社会❞に依存できなかった人
自律⇔依存
当事者研究 自立とは依存先を増やすこと
自律している状況は何ものにも依存しないのではなく
かと言って少数のものに依存するのも違っていて
なぜなら少数のものから裏切られたらひとたまりもないから
それは自立とはいえない そうではなくひとつのものから
裏切られても大丈夫なほどにたくさんのものに依存している状況
これがおびえずに しかし頼りながら自立するために
とても重要な状況だ というのがこれまで発信してきたこと
多様な依存先が薄く広く数多くあること
小さな依存がつながってひとつの社会が出来ていく
帆を上げて風受け進め春の潮
生きてゆくことの苦しみ姫すみれ
集まると悪は正義へ春の泥
■100分de名著 デュルケーム
❝社会分業論❞(3)「連帯」とそれをはばむもの
芦田徹郎 伊集院光 阿部みちこ
分業は対立させると同時に結合させる。
それは、みずからが分化させた諸活動を収斂させ
ひき離したものを接近させる。
個人は、みずからを他者から区別する個性的な相貌と
活動力とを持っていて、その区別されるかぎりにおいて
他者に依存し、したがってまた、そうした結合から
生じた社会に依存するから社会化されるのである。
訳 田原音和「社会分業論」
諸個人は分業によってこそ相互に結びあっているのであって、
それがなければ孤立するばかりである。
彼らは、てんでに発達する代わりに自分たちの努力をもちよる。
彼らは連帯的である。
上記を「有機的連帯」と名付けました。
依存という言葉でも表現している。
有機的連帯は依存関係である
「分業」の3形態 協同 交換(売買) 競争
アダム・スミス(1723~1790)
分業は経済効率を高める
より多くの❝絆❞と考えた
分業は経済の領域にのみ特有のものではない。
社会の種々さまざまな領域にもその影響が
ますます増してゆくのがみられる。
すなわち、政治、行政、司法の諸機能は、いよいよ専門分化
してきているし、芸術、科学の諸機能についても同様である。
「分業」は❝絆❞を作るもの
「分業」が人々の対立をうむ 3つのケース
アノミー 無規制的分業
この例外的形態の第一の例をあげれば、商工業の恐慌がそれであり、
有機的連帯の部分的崩壊ともいうべき倒産がそれである。
もっと人目をひく例は、労働と資本の対立である。
産業的諸機能がさらに、専門化するにつれて、
連帯が増すどころか、両者の闘争はより激烈になる。
拘束的分業
しかしながら、準則があるというだけでは十分でない。ときには
これらの準則自体が悪の原因であることがあるからである。
階級やカーストの制度はなるほど分業の一組織を構成する。
しかもその組織はきっちりと規制されている。
だが、しばしばこの組織は紛争の根源である。
その他の異常形態
分業の異常形態 客観的な連帯≠連帯感
現代の「分業」問題を考える
① 分業の巨大化・グローバル化
② 分業の細分化
③ 分業の流動化
■100分de名著 デュルケーム
❝社会分業論❞(4)「個人の自立」と「連帯」の両立―依存の復権に向けて
芦田徹郎 伊集院光 阿部みちこ
❝人々の連帯❞❝人と人がつながる❞ヒント
我々の存在は依存がまずある
絆 同じ人間である
それは利己主義を原動力としているのではなく、
人間的なものすべてへの共感、人間のあらゆる苦悩、
あらゆる悲惨に対する、より大きな憐憫(れんびん)、
そして、それらと戦い、それらを軽減することへの、
より熱心な欲求、また正義へのさらに大きな渇望を原動力としている。
「社会科学と行動」訳 佐々木交賢 中嶋明勲
❝同じ価値観❞を持つ集団
集団というものは、その成員の生活を牛耳る
道徳的権威だけではないのである。
その生活そのものの源泉なのである。
人びとの心を熱くし、いきいきとさせ、共感の気持をいだかせ、
利己的な気持をやわらげるあの温情は、集団からでてくるのである。
「社会分業論」訳 田原音数
「新しい中間集団」は在ったのか?
社縁 依存する場所が必要
ひとはその劣っていると あなどる当のものたちの
共感、尊敬、称賛を欲する。
そのためには孤立することをやめなければならない。
彼の背後にいる大衆の方へ顔を向けなければならない。
「偉人の社会的役割」訳 浜口晴彦
人間の活動が、いっさいの拘束から自由になることができると
考えるのはまちがっている。
そんな特権を享受できる者はだれもいない。
それは、すべての存在がこの宇宙の一部分をなし、
その他の部分と一定の関係を持っている以上、必然のことである。
したがって、存在の本質やそれがしめす存在様式は、
それ自身にもとづいているばかりではなく、それを抑制し、
規制している他の存在にも依存している。
「自殺論」訳 宮島喬
「依存」本質的なつながり
あらゆるものは相互に「依存」する
「自律」の前提として「依存」がある
一方的にもたれかかるのは癒着・従属である
「依存」と「自律」の関係とは?
自律的経済人としてロビンソン・クルーソーがあげられる
ロビンソン・クルーソーは島で一人で生活できたのは
それまでに生活の知識・信仰・規律を学んだいたから
物理的には一人で生活はしていたが
精神的には社会の依存し繋がっていた
社会に依存していたからこそ自立することができた
社会はわれわれ自身の実在の一部をなしており、
ある意味では、我々自身のもっともよき部分であるがゆえに、
社会と我々とはもっと緊密でもっとも強靭な
絆によってむすばれているのである。
「道徳教育論」訳 麻生誠 山村健
「社会的強者」は❝社会❞に依存できた人
「社会的弱者」は❝社会❞に依存できなかった人
自律⇔依存
当事者研究 自立とは依存先を増やすこと
自律している状況は何ものにも依存しないのではなく
かと言って少数のものに依存するのも違っていて
なぜなら少数のものから裏切られたらひとたまりもないから
それは自立とはいえない そうではなくひとつのものから
裏切られても大丈夫なほどにたくさんのものに依存している状況
これがおびえずに しかし頼りながら自立するために
とても重要な状況だ というのがこれまで発信してきたこと
多様な依存先が薄く広く数多くあること
小さな依存がつながってひとつの社会が出来ていく
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