春の空線に想いを込めて弾く
春の香色を載せたる音符かな
木の芽時悲しみさえも維持しつつ
春かなし煙草をパンに変えて生く
■100分de名著 安克昌❝心の傷を癒すということ❞(4)心の傷を耕す
宮地尚子 伊集院光 阿部みちこ
震災復興事業の一つとして、五年間の限定事業であるが、
「こころのケアセンター」が六月に設立された。(中略)
「こころのケアセンター」の活動は、(中略)おもに被災地と
その周辺が対象なのだが、もし近い将来、他府県で大規模な
災害があったときには出動が期待されるだろう。
「こころのケアセンター」に期待されている事業は
被災地のケアだけではない。次に災害が起きたときに、
経験をどう生かすかという課題もある。
日本トラウマティック・ストレス学会
心のケアについての専門家の養成
ボランティアの経験と知識が蓄積されてきた
1995年は「ボランティア元年」
バトンが繋がれている
心理的な居場所
心理的な居場所とは、他者から受け入れられ、
しかも他者から侵害されず、そこにいることが
安全に感じられるような環境である。
安全な対人関係があって、ある集団や地域社会(コミュニティ)の中で
自分の位置が確保されているということである。(中略)
だが、そのコミュニティを離れて、仮設住宅や
県外へ移転しなくてはならない人たちも多かった。
移転先の土地に心理的な居場所はなかった。
心理的な居場所の重要性
復興住宅に行っても建物は安全に見えるが
孤立しやすくドアを閉じたら他の人と繋がれない
物理的に場所があればそれは居場所だというのは違うような気がして
自分の役割がない 何か些細なことでも
コミュニティの中で自分がすることがあったら
それだけで自分の存在も感じられるし他の人と繋がる機会にもなる
やりがいや役割を持つというのはとても大事
住民が一緒に花や木を植えることが本当に些細に見えるけれども
その人にとってコミュニティを感じる契機になる
安克昌氏の言葉
心のケアを最大限に拡張すれば、それは住民が尊重される
社会を作ることになるのではないか。
それは社会の「品格」にかかわる問題だと私は思った。
Decent:まともな、きちんとした、道義にかなったなど
弱い人はその人が弱いからではない
社会の中で隅に追いやられているから弱い状況にあるんだ
その人たちを敬意を持ってサポートする
謙虚さ・優しさ・敬意という言葉を「品格」で表している
1960年 安克昌 誕生(在日コリアンとして)
居場所を探して居場所がなくてという小さい頃のちょっとした寂しさ
弟 談
だからそういうような居場所がなくてぽつんとしている人に対して
敏感に分かるんでしょうね 「こんなやつもう見捨ててしまえ」
みたいな感じのとことにあっても「それは色々理由があるから
聞かなあかんで」と言って聞くところはずっとあったんですね
だから誰も見放さないんです
安克昌氏
一般の人たちがどこまでハンディを持った人に対して経済的・
身体的・色々な心の傷も含めてそういうハンディを持った人たちに
どこまで歩み寄れるかというところがひとつのコミュニティの
質ではないかと思うんですね いざという時に立場・制度・人種など
そういうものをこえて助けることができるかどうか?
すごく大きな課題ではないかと思うんです
この本の最後を締めくくった言葉
今後、日本の社会はこの人間の傷つきやすさを
どう受け入れていくのだろうか。
傷ついた人が心を癒すことのできる社会を選ぶのか、それとも
傷ついた人を切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか…。(中略)
世界は心的外傷に満ちている。“心の傷を癒すということ”は、
精神医学や心理学に任せてすむことではない。
それは社会のあり方として、今を生きる私たち全員に
問われていることなのである。
安のマイノリティ性
マジョリティの人にとっては当たり前に享受できていることが
自分にはできない そういう人たちの事にとても敏感
精神科の患者さんも同じように自分の心の中の世界と
外側の世界にギャップがあっても理解してもらえない
その患者さんにとっては世界が全然違って見える
それぞれの人がそれぞれの世界を生きているということを捉えて
周囲がその人の世界を理解することの大切さを安さんは感じていた
安さんからいただいた喪の作業
「多重人格者に心の内側の世界」バリー・M・コーエンほか編著
安克昌訳者代表 中井久夫序文
安さんを亡くしたその悲しみを別のよいかたちで繋げていく
心の傷を耕す
精神科医・星野弘の著書「分裂病を耕す」などを参考にした言葉
受け取った人たちが少しでもいいから耕して実らせてという
繰り返しができる世の中
土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」2020年放送
被災者の言葉
私が心がけているのは「何も言わない」
これって安先生から学んだことだなあって
この本があるということを知っているだけてもよい
春の香色を載せたる音符かな
木の芽時悲しみさえも維持しつつ
春かなし煙草をパンに変えて生く
■100分de名著 安克昌❝心の傷を癒すということ❞(4)心の傷を耕す
宮地尚子 伊集院光 阿部みちこ
震災復興事業の一つとして、五年間の限定事業であるが、
「こころのケアセンター」が六月に設立された。(中略)
「こころのケアセンター」の活動は、(中略)おもに被災地と
その周辺が対象なのだが、もし近い将来、他府県で大規模な
災害があったときには出動が期待されるだろう。
「こころのケアセンター」に期待されている事業は
被災地のケアだけではない。次に災害が起きたときに、
経験をどう生かすかという課題もある。
日本トラウマティック・ストレス学会
心のケアについての専門家の養成
ボランティアの経験と知識が蓄積されてきた
1995年は「ボランティア元年」
バトンが繋がれている
心理的な居場所
心理的な居場所とは、他者から受け入れられ、
しかも他者から侵害されず、そこにいることが
安全に感じられるような環境である。
安全な対人関係があって、ある集団や地域社会(コミュニティ)の中で
自分の位置が確保されているということである。(中略)
だが、そのコミュニティを離れて、仮設住宅や
県外へ移転しなくてはならない人たちも多かった。
移転先の土地に心理的な居場所はなかった。
心理的な居場所の重要性
復興住宅に行っても建物は安全に見えるが
孤立しやすくドアを閉じたら他の人と繋がれない
物理的に場所があればそれは居場所だというのは違うような気がして
自分の役割がない 何か些細なことでも
コミュニティの中で自分がすることがあったら
それだけで自分の存在も感じられるし他の人と繋がる機会にもなる
やりがいや役割を持つというのはとても大事
住民が一緒に花や木を植えることが本当に些細に見えるけれども
その人にとってコミュニティを感じる契機になる
安克昌氏の言葉
心のケアを最大限に拡張すれば、それは住民が尊重される
社会を作ることになるのではないか。
それは社会の「品格」にかかわる問題だと私は思った。
Decent:まともな、きちんとした、道義にかなったなど
弱い人はその人が弱いからではない
社会の中で隅に追いやられているから弱い状況にあるんだ
その人たちを敬意を持ってサポートする
謙虚さ・優しさ・敬意という言葉を「品格」で表している
1960年 安克昌 誕生(在日コリアンとして)
居場所を探して居場所がなくてという小さい頃のちょっとした寂しさ
弟 談
だからそういうような居場所がなくてぽつんとしている人に対して
敏感に分かるんでしょうね 「こんなやつもう見捨ててしまえ」
みたいな感じのとことにあっても「それは色々理由があるから
聞かなあかんで」と言って聞くところはずっとあったんですね
だから誰も見放さないんです
安克昌氏
一般の人たちがどこまでハンディを持った人に対して経済的・
身体的・色々な心の傷も含めてそういうハンディを持った人たちに
どこまで歩み寄れるかというところがひとつのコミュニティの
質ではないかと思うんですね いざという時に立場・制度・人種など
そういうものをこえて助けることができるかどうか?
すごく大きな課題ではないかと思うんです
この本の最後を締めくくった言葉
今後、日本の社会はこの人間の傷つきやすさを
どう受け入れていくのだろうか。
傷ついた人が心を癒すことのできる社会を選ぶのか、それとも
傷ついた人を切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか…。(中略)
世界は心的外傷に満ちている。“心の傷を癒すということ”は、
精神医学や心理学に任せてすむことではない。
それは社会のあり方として、今を生きる私たち全員に
問われていることなのである。
安のマイノリティ性
マジョリティの人にとっては当たり前に享受できていることが
自分にはできない そういう人たちの事にとても敏感
精神科の患者さんも同じように自分の心の中の世界と
外側の世界にギャップがあっても理解してもらえない
その患者さんにとっては世界が全然違って見える
それぞれの人がそれぞれの世界を生きているということを捉えて
周囲がその人の世界を理解することの大切さを安さんは感じていた
安さんからいただいた喪の作業
「多重人格者に心の内側の世界」バリー・M・コーエンほか編著
安克昌訳者代表 中井久夫序文
安さんを亡くしたその悲しみを別のよいかたちで繋げていく
心の傷を耕す
精神科医・星野弘の著書「分裂病を耕す」などを参考にした言葉
受け取った人たちが少しでもいいから耕して実らせてという
繰り返しができる世の中
土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」2020年放送
被災者の言葉
私が心がけているのは「何も言わない」
これって安先生から学んだことだなあって
この本があるということを知っているだけてもよい
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