2024年1月22日月曜日

兼題「悴(かじか)む」

雪の原傍観者からの卒業
冬の鴬ライバルは我にあり
冬の雨同情するな哀れむな
三寒四温礼儀は「守」「攻」にあり
霜の夜を龍は気合いで宙を舞う

■NHK俳句 兼題「悴(かじか)む」
選者 村上鞆彦 ゲスト 松田ゆう姫 司会 柴田英嗣
松田ゆう姫さんは父・松田優作、母・松田美由紀、
長男・松田龍平、次男・松田翔太 俳優一家
松田ゆう姫さんにとって俳句とは想像力を残す
余白を残して委ねる

断片的なものを差し出して自由に味わってもらうもの

第3週の年間テーマは「人生を詠う」
今回のテーマは「不意の出来事」
親しい人との別れ

一瞬してみな遺品雲の峰   櫂未知子
考えてみれば当たり前のことはっきりと俳句にする
誰もが無意識に感じていることをはっきりと俳句にするのは
これが名句の条件のひとつ

父の優作さんはどのような存在でしたか❓
ゆう姫さんが1歳ちょっとの時に亡くなってるので
物心ついて残っている思い出としては百合の香り
法事とかの強烈な香りが記憶に残っているという感じです。
父としての存在の実感がないので周りからいろいろ聞いても
自分の中で「神格化」してしまう幻想をいだいてしまうというか…。
作品を観たり話を聞くうちに近く感じられる存在であると現在は思っている
松田優作氏の遺品 地下室に「ベスパ(探偵ものが立で使用)」がありました。
現在は展示室に飾ってあります。

▪特選六句発表 兼題「悴む」
悴みし手で散らばりし銭拾ふ   古矢敏光
悴む手パット決まってポケットへ   黒坂純
悴みし手を観音のお御足へ   高橋栄
悴みし顔が鏡に貼り付きぬ   山本一葉
促がされ遺影を持つ手悴める   山本美奈友
悴むや乾きしガムをつつく鳩   葦屋蛙城(けいじょう)

▪夏井家伝来!家藤正人&中西アルノ
0から俳句

生物園でオノマトペを学習!
0から俳句POINT
オリジナリティーとリアリティーがあること
読み手が共感するかとても大事になってくる
びりびりと顔に流れる新年の風   青山ネモフィラ
くぷくぷとちひさく大寒のあばら   家藤正人

▪今日マチ子、今日一句
時過ぎししまえぬ炬燵と君の気配   松田ゆう姫

十七音の中に物語がある
添削
片付けぬままの炬燵と君の気配
情景がよりシアルになった

▪特選三席発表 兼題「悴む」
三席 悴むや竹刀に当たる日の光   ちろやん
二席 傘の柄に悴む通夜の拳かな   猪俣ま悠
一席 薔薇窓のひかり悴む掌にもらふ   斎藤秀雄
(薔薇窓とは教会のステンドグラスの事)

▪柴田の歩み
自分の声を好きになろう

0 件のコメント:

コメントを投稿