長き夜肌香(はだか)の匂い溶けゆかん
流れる匂い温もりまでも秋思
生きているということ灯籠流し
肉体の持つ力富士の初雪
気品なき妖艶な女(ひと)秋さびし
■夏井いつきのよみ旅!In函館 前編
夏の旅カタフッてるぜ異国船 青井達史
(カタフるは船員用語
仕事の合間にお茶を飲みながら
雑談する 語るということ)
違う男の影をちらつかせる ROLAND
梅雨晴れの朝市列は四年ぶり 浜塚大輔
啄木より長く生きた日青嵐 八木野創太
(青嵐 夏の季語)
男女の関係って入り口が大事で
わかりやすく言うと卵料理と一緒
ゆで卵は目玉焼きに変えられない
最初の関係が大切 ROLAND
ヤマセ風ゆれるハマナス母の笑み 木村マサ子
母を恋ふ詩よはまなす明日は咲け 夏井いつき
復活のいがーイガー売りに街踊る 末永玲子
(イカの事をイガーと発音する)
函館の夜景を守る七つ星 岡本啓吾
(マイワシの背中に斑点が7つあるのでナナツボシという別名がある)
■夏井いつきのよみ旅!In函館 後編
五稜郭だけに死角がない
HAKODADIやペルリ訛りし皐月晴れ 井上能孝
風薫る吾子抱き歩く五稜郭 藤井綾子
薫風に躍動する大漁旗(はた)の波 永田由紀
蒲生寛之
人間に生まれた以上 地球の1個や2個
幸せにして死んでいきたい ROLAND
言わないでいってらっしゃいすきまかぜ 下沢杏奈
全荘民に告ぐ薫風を追ひかけろ 夏井いつき
永き夢炎夏彩り靡(なび)く推し 徳原弥彦
母の日のロングコートに跳ねた泥 坂井伶衣
ローファーが向かい合わせで反射する靴越しの君何を見てるの
進んでる私の前をのそのそと早く進めよしわくちゃじじい
坂井伶衣
俳句ひとくちMEMO
俳句:五・七・五
短歌:五・七・五・七・七
短歌の七・七は自分の心情を語りやすい
自分の思いをたっぷり語りたい人は短歌に向いている
恥ずかしくて言えない人はそこまで言いたくないんだよ
パンッ!みたいな人は五・七・五で足りちゃう
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