2023年8月4日金曜日

新宮晋&似て非なる季語「霜」・「霜柱」&「雨休」

自灯明沿って生きたし溽暑かな
灼け砂よたそがれ色の往来よ
空蝉か葉ずれなのかと耳澄ませ
(カワセミ)山女魚獲り骨を砕きて飲み込まん
(カワセミ) 叩きつけ山女魚ぐったり一気飲み

■こころの時代
風が奏でる「いのち」の賛歌 造形作家 新宮晋

風は地球の呼吸で
野山や川や海を渡って 通り過ぎてゆく
生命あるエネルギー
私にとっては不可解な
自然にとっては当然な
そこにはリズムがある
空中を飛び交っている光とか
眼には見えない磁気のようなものも含めて
うまくつかまえることのできる
アンテナを張るのが私のやりたい仕事です

雑誌「美術手帳」1967年10月号

地球のことをもっと知りたい

アートは政治でも経済でもなく利害的なものがない

風には国境がない
風には人種差別の壁もない

ハートからハートへダイレクトに伝える

根源的な人間ならわかりあえる通じ合える
そういうちからがアートだと思う

いつも考えているのは無理なこと
やれないことを考えています
やれないことはやれる
やれることをやったってしょうがないです

哲学者 梅原猛さんの評した言葉
現代人が忘れている風の美を思い起こさせる
世界の人に風の流れの意味を知らせる布教師である

新宮晋さんの作品創りに終わりはありません

これまではウォーミングアップ、これからが本番
引き継いでほしいものがある
それはこれだけ素晴らしい地球を未来へつないでほしい
バトンタッチゾーンを広げ
ゆったりとした気持ちで渡したく思っている

見えないエネルギーの存在として風がある
地球がおもしろいと思っている

■夏井いつき俳句チャンネル
【季語雑学】似て非なる季語「霜」・「霜柱」

季語には6Genreあります。 
時候 天文 地理 人事生活 動物 植物 です。

霜柱は地理 地面の現象
霜は天文 降りる 上からの現象
露は天文 地面が冷えると空気が冷えて水蒸気が水滴になる

季語の本意を勘違いしそうになります
正確に対処しなくてはいけない

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク 「雨休(あめやすみ)」

ジャンルでいうと夏の人事の季語になります
「雨休「とは一体何か
単純に雨が降って学校がお休み
みたいな話ではありません
日照りが長いこと続き
雨を待ち望んでいた時に降ると
お休みにして祝うという
風習のことを「雨休」と言います
夏の雨を喜びと言えば「喜雨」と言う
天文の季語もあります
日照りが続いた時に降る喜びの雨で
「喜雨」な訳ですが
「喜雨」を喜んでお休みにする「雨休」
ということにもなってまいります
その他お盆の頃のように
のんびりとした過ごし方になるので
「雨降り盆」とも言うと
そんな傍題もあります
風習って面白いですね

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