2023年8月12日土曜日

にっぽん百低山「眉山・徳島」&吊り橋で一句

茶筅の描く指頭芸術秋の月
秋の空竹見極めて竹活かし
弧を描く茶筅素早く秋点前
茶筅から昔人馳せたり鳥威し(おどし)
秋興や宇宙にひとつの茶筅かな
(表千家)盆点前握る煤竹(すすだけ)秋独り

■にっぽん百低山「眉山・徳島」より
眉のごと雲居(くもい)に見ゆる阿波の山懸けて漕ぐ舟泊り知らずも
船王(ふなのおおきみ)

眉山濃し秘かに灯す寒椿   吉田類

■プレバト纏め 2023年8月10日
吊り橋で一句

永世名人 村上のお手本
村上健志
吊橋に四つの碇鰯雲
(シンプルだが過不足がない)

永世名人への道
横尾渉
秋光の跳ね橋ドローン追うチワワ 

特待生昇格試験
馬場典子
かなかなの遠のいてゆくかずら橋 
(かなかなは夏の季語 蜩の傍題
 祖谷のかずら橋 徳島県三好市 ツタを使った原始的な吊り橋)

1位 田辺智加
吊り橋や覚悟を決める鰯雲

2位 伊藤俊介
夏空の青だけ見てと手を引く君よ
添削(名詞止めにするとよい)
夏空の青だけ見てと手を引く君

3位 河井ゆずる
秋麗や五十鈴の緒の手光射す
添削
秋麗やひかりに揺るる五十鈴の緒

4位 新山
高秋の吊り橋ややにしがみつき
添削(高秋とは秋の季語 秋に空が澄んで高く感じられること
   「やや」は誤読される)
高秋の吊り橋赤子ぎゅっと抱く

次回の兼題は「サービスエリア」

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