甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)へ
ざわめきの美学示さん秋の色
秋の日や不協和音のこすれ合い
揺らめきてまた揺らめきて夜長かな
秋の宵妖しき笑みの振り返る
秋の朝生々しさをまざまざと
■新美の巨人 より
丹下健三氏の言葉
(ル・コルビュジエの)作品を見ると
明らかに人の心を揺するような何かがある
この人の心を動かす何か
それを忘れてしまったら
建築など一体何であろうか
平和は訪れて来るものではなく
闘いとらなければならないものである
平和は自然からも神からも与えられるものではなく
人々が実践的に創り出してゆくものである
平和を祈念するための施設も
平和を創り出すといふ
建設的な意味を
もつものでなければならない
■虫めづる日本の人々 より
おほかたの秋の別れも悲しきに鳴く音(ね)な添へそ野辺の松虫
六条御息所
喜多川歌麿 夏姿美人図
恋し恋しと泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
江戸のどどいつ
■夏井いつき俳句チャンネル
格助詞「に」を掘り下げるその④
【資格を持つ意・変化する結果・動作/状態の行われ方/あり方】
⑧ある資格を持つという意を表す
ごほうびに千円もらう
皆勤に賞せられたる花の雨
成人に限る入場花の宵
⑨変化する結果を表す
学者になる
星になりたい
六月の風になるてふしのひとつ
犬に出す男の昼のひやそうめん
⑩動作状態の行われ方あり方を表す
左右にゆれる
ぴかぴかに光る
扇風機上下に動く時々飛ぶ
ぴんぴんに届く無心や月涼し
ぐちゃぐちゃに破くテストや熱帯夜
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