2022年10月1日土曜日

レクイエム 三遊亭円楽師匠

円楽師匠へ
もう一句最後の一句星月夜
(三遊亭)圓生を継いだ姿や夕月夜
襲名という夢持ちて秋に逝く

三遊亭円楽師匠のプレバトでの俳句

み仏の指やわらかく春の風
紫陽花の毬一つ切り軒の下
町会長犬を預かる盆踊り
漣の海を鏡や鰯雲
マスクして目は微笑みの二人づれ
チーママの裾はしょりたる梅雨の夜
夕凪の帆に寝葉巻の老漁師
塩鮭の喋るが如き売り子かな
銭湯で花見の日取り決まりけり
前カゴでチワワ吠え背なで子の泣く暑さかな
老いてなほ色変えぬ松芸の道
段雷に靴紐きつく秋の朝
結露拭くコタツ列車の窓の笑み
これ頂戴鰆の値札舐める猫
秋天に産廃の冷蔵庫口を開け
明くる朝接木に孫の絆創膏
氷壁崩落白玉を掘り出す
サングラス外して探すカードかな
弁慶が時計している村芝居
山里や三橋美智也の春の歌
夕立や尻っぱしょりを犬が追う
白シャツを干すハンガーの骨も痩せ
病院の脂の抜けた蒸し秋刀魚

円楽師匠の俳句が大好きでした。
一番好きな句は「老いてなほ色変えぬ松芸の道」
ここまで生きて欲しかった…。合掌…。

【篠原解説】円楽さん涙の復帰・・・目指す「永久欠番」 落語界統一への思いも(2022年9月8日)
https://www.youtube.com/watch?v=6HiutpQLF4Q

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