2022年8月15日月曜日

兼題「秋澄む」

秋高し池田ダム湖のラフティング
息あげて水とたわむる秋の空
秋麗息を合わせて漕ぐパドル
七十二歳アオウミガメの浜太郎(無季句)
阿波踊り空席目立つ演舞場

NHK俳句
選者 井上弘美 ゲスト 桃沢健輔 司会 武井壮
冒頭の俳句 
秋澄むと石垣に手を当てにけり   井上弘美

元旦や祖父の二十歳は兵として   桃沢健輔

■俳句ナビ
秋澄む 五感を研ぎ澄ます
季語ではない 山澄む 風澄む 音澄む
季語である 水澄む 空澄む

袖口を遠く感じて秋澄めり   桃沢健輔
添削
秋澄むと袖口遠く感じけり
秋澄むと袖口遠く思ひけり

■入選九句 兼題「秋澄む」
金継ぎの碗に汲む白湯秋澄めり   関久美子
見返りの鹿の埴輪や秋澄めり   佐々木靖彦
玉砂利の白に濃淡秋澄めり   紗千子
天平(てんぴょう)の校倉(あぜくら)二棟秋澄めり   日下光代
山彦(やまびこ)は子の声が好き秋澄めり   大和田博道
秋澄むや石に座りて石となる   丹下京子
秋澄むや朝の光のロールパン   浦野紗知
秋澄んで壁のギターに風の音   武田恭男
擦れ違う線香の香や秋澄めり   鈴木正也

■俳句ナビ 添削コーナー
ナビゲーションポイント
助詞の「ば」を使って見る

澄む空の琵琶湖をわたる気球かな
添削
秋澄め琵琶湖をわたる気球かな

秋澄めり流木話す海のこと
添削
秋澄め流木海のこと語る

秋澄むや歩いて行ける美術館
添削
美術館までを歩いていけ秋澄めり

さかあがり目に焼きつけた澄んだ空
添削
空澄むを目に焼きつけたさかあがり

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