秋の空寺の風鈴風を受く
秋の朝床に激突蒙古斑
台風や鉢の水遣り休みなし
ぱぱんぱん耳をすません遠花火
NHK短歌
選者 栗木京子 レギュラー 元髙克樹 矢花黎
冒頭の短歌
いしぶみに一束二百円の花捧げ祈りぬ旅行者のわれら
栗木京子
テーマ「旅行」
Lesson1固有名詞を入れる
固有名詞は意味が強いので
短歌のどこに置くかが重要
歌の構成を考えながら
固有名詞の置き場所を決める
列車の名前などわかりにくい場合は
地名で補う
固有名詞を入れる場所
2つ以上使う場合
「あさかぜ」にひと夜過ごせる寝不足と瀬戸内海の光と忘れず
島田修三
Lesson2視聴者のエピソードを短歌に
ポイント 乗り物の名前を入れる
満員の山手線でキュランダの高原列車脳裏に走る
本髙克樹 添削
満員の山手線でキュランダの高原列車脳に走らす
万緑を高原列車で駆け抜けた記憶で耐える地下鉄の朝
矢花黎 添削
万緑を高原列車で駆け抜けた記憶で耐える銀座線の朝
通勤のラッシュを知らない朝があるキュランダ村行き
小沢一敬
入選歌紹介 テーマ「旅行」
散歩みち歩数が合わずけんかするそのくせ巡らす旅の計画
鈴木雅子
背の丸い昭和のバスに乗り込んで令和のわれはトンガをめぐる
佐藤氷魚
「踊り子」の発車の合図待ち兼ねてそっと缶合わす平日の朝
武藤育夫
高崎線ボックス席の通学は片道二時間の中旅行
矢澤ともみ
時刻表・地図・口コミを検索し出発前に五割堪能
桑山和代
一席 乗換えの駅にて夫とはぐれたり駅員は言う「動かず待て」と
松田操子
Lesson3出演者のエピソードを短歌に
ポイント 地名を入れる
夏のせいはしゃいで転んで足折ってギプスが眩しい宮古島の海
小沢一敬 添削
夏のせいはしゃいで転んで足折ってギプスが映える宮古島の海
沖縄の岩場で滑り宙を舞う僕の悲鳴は碧波(へきは)に消えた
矢花黎
沖縄の岩場で滑り宙を舞う僕の悲鳴は波間に消えた
沖縄の海が笑った岩場から足を滑らす小沢一敬を
元髙克樹 添削
沖縄の海が笑った岩場から足を滑らすヒーロー小沢を
短歌対決!
ポイント 固有名詞を入れる
轟音の「波乗りジョニー」に身を任せ新潟目指す父は助手席
元髙克樹 添削
轟音の「波乗りジョニー」に身を任せ父は助手席いざ新潟へ
飽きるほど榛名湖畔に響かせた音痴な僕らのメロディーライン
矢花黎 添削
飽きるほど榛名湖畔を走らせた音痴な僕らのメロディーライン
朝五時に友を起こさず部屋を出てサンタモニカにひとり日本人
小沢一敬
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