満天星(どうだん)や雨に打たれて落とされて
石楠花やモノクロームの街に咲く
アメリカやシンコ・デ・マヨを日本食
亡き母の手触り残る浴衣かな
母の日の半値となったブーケかな
NHK俳句 より
選者 井上弘美 ゲスト マツモトクラブ 司会 武井壮
俳句ナビ「立夏」掛け替えのない今日
■冒頭の俳句
夏立つや杉戸余さず白象図 井上弘美
二十四節気
立夏は5月5日から8月7日まで
花立てにカーネーションと感謝とを マツモトクラブ
添削(母の日を使わないで母の日を表現できている。
動詞を使っていない。対句的表現ができている。)
一束のカーネーションと感謝かな
■入選九句 兼題「立夏」
巣篭もりと書く筆圧や夏来る 大多和義
掌に立夏の海のひと雫 平本雅子
立夏なり旅に真白き美術館 山内彩月
子午線(しごせん)の塔の垂直夏来る 古田几城
夏立つや水に潜(くぐ)らすガラスペン 北埜めぐみ
一灯のマリアのあをむ立夏かな 星野将江
まつしろな波の断面夏は来ぬ 岸根明
山頂の独り弁当夏来る 杉山裕之
百名山百の頂夏来る 野口利夫
■俳句ナビ 添削コーナー
ナビゲーション・ポイント
季語の位置と使い方
上五 夏に入る
中七 立夏の○○○
下五 立夏かな 夏来る
野生馬の背に日差し濃き立夏かな
(野生馬に立夏の日差し濃くなりぬ)
わが影に魚影散りたる立夏かな
(わが影に散って立夏の魚影かな)
ランナーの坂折り返し夏に入る
(ランナーの立夏の坂を折り返す)
太陽が緑の間立夏かな
(太陽は木と木の間夏来る)
0 件のコメント:
コメントを投稿