夏浅し伝統繋ぐデジタル化
デジタル国家田園都市構想薫風
老いも若きも神山バレー(サテライトオフィス)二重虹
デジタルで人の交流夏の月
過疎の夏すだち増し増しすだち鶏
種田山頭火(1882年12月3日 - 1940年10月11日)
58歳脳溢血のため一草庵にて死去
気まぐれの旅暮れて桜月夜なる
霧島は霧にかくれて赤とんぼ
しぐるるやしぐるる山へ歩み入る
ふるさとはあの山なみの雪のかがやく
今日の道のたんぽぽ咲いた
夕立やお地蔵さんもわたしもずぶぬれ
分け入っても分け入っても青い山
ほろほろほろびゆくわたくしの秋
酔うてこほろぎと寝ていたよ
焼き捨てて日記の灰のこれだけか
どうしようもないわたしが歩いている
まっすぐな道でさみしい
うしろすがたのしぐれてゆくのか
ついてくる犬よおまへも宿なしか
生死の中雪ふりしきる
あるけばかつこういそげばかつこう
へうへうとして水を味ふ
一羽来て啼かない鳥である
うしろすがたのしぐれてゆくか
どうしようもない私が歩いている
生まれた家はあとかたもないほうたる
音はしぐれか
ゆうぜんとしてほろ酔へば雑草そよぐ
酔うてこほろぎと寝ていたよ
鴉啼いてわたしも一人
笠にとんぼをとまらせてあるく
笠も漏り出したか
けふもいちにち風を歩いてきた
この旅、果もない旅のつくつくぼうし
こころすなほに御飯がふいた
鈴をふりふりお四国の土になるべく
霧島は霧にかくれて赤とんぼ
また一枚脱ぎ捨てる旅から旅
まつすぐな道でさみしい
ふるさとはあの山なみの雪のかがやく
すべつてころんで山がひつそり
また見ることもない山が遠ざかる
松はみな枝垂れて南無観是音
分け入つても分け入つても青い山
鉄鉢の中へも霰
山へ空へ摩訶般若波羅密多心経
水音の絶えずして御仏とあり
ほろほろほろびゆくわたくしの秋
生死の中の雪ふりしきる
おちついて死ねそうな草萌ゆる
濁れる水の流れつつ澄む
Wikipedia より
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