鋭き怒り鈍き怒りよ夏の潮
夏の月ベッドは吾のテリトリー
十五歳は心身乖離夏めく
夏浅し脱出不能反抗期
くすみ入る先の緑よ夏の樹よ
プレバト纏め 2022年5月5日
動物図鑑で一句
永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
桜蘂降るハシビロコウ瞬く
(動くものと動かないものの対比。嫌味のない巧さ。)
特待生昇級試験
千原ジュニア
開き癖図鑑の虎に春夕焼
添削(助詞「し」を活かすのであれば語順のイージーミス。)
春夕焼図鑑の虎に開き癖
皆藤愛子
夏近し恐竜回鑑踏むチワワ
(イメージの対比が巧い。初夏への期待・喜びが表現されている。
時候の季語を使う時のお手本のような俳句。)
1位 ファーストサマーウイカ
夏近し書肆(しょし)の森ゆく子象かな
(書肆とは本屋さんのこと。上質のアニメーションのような俳句。)
2位 おいでやす小田
胸躍る図鑑に百獣春の宵
添削(「胸躍る」は書かず読者に想像させなくてはいけない。)
百獣の図鑑や春の夕焼けはや
3位 宮田俊哉
ノスタルジー鱒あてに読む魚図鑑
添削(ノスタルジーも懐かしやも同じ。)
4位 研ナオコ
懐かしやタケノコ掘りを兄たちと
添削(季語は原則として漢字で記す。添削した所で何の魅力もない俳句。)
筍を掘りしかの日や兄二人
次回のお題は「時計」。
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