2022年5月26日木曜日

平塚らいてうの句と選者の句と「筍流し」

五月田(さつきだ)へ勢いつけて風の舞う
夏の道種は飛ばされ来世は
混沌とした日常を柿若葉
夏の月これは地震か強風か
燕の子ひもじき時間を過ごしけり

◆川面吹き青田吹き風袖にみつ   平塚らいてう 

◆夏井いつき俳句チャンネル
■【第4回尻二字三角パス】
後半戦!組長は尻二字「チェロ」にどう返す?

ペンパルは鍛冶屋ウクライナは向日葵
わり合わん仕事よ釘鍛冶屋の朧   家藤正人
ぼろんぼろん爪弾きの花のチェロ   ローゼン千津
ちぇ論外の春だぜ綿菓子はべとべと   夏井いつき
ベトネベートよつぶらなる汗のふぐり   家藤正人
ぐりぐらもう一回読んで端午の節句   ローゼン千津

■【NHK学園 秋の誌上俳句大会】
正人が選者をします!他3人の選者に正人が萎縮?

水は木に気はまた鳥に春のくる   家藤正人
風まとふ大つぶの雨吾赤紅   井上康明
きのふとは一日限り鳥雲に   片山由美子
一書抜き十書が梅雨の書架   能村研三

◆一分季語ウンチク 筍流し
「流し」という言葉は湿気を含んで
雨を伴うことの多い南風のことです。
この「筍流し」とは天文の季語になります。
「筍」が生えてくる初夏に頃に吹く「流し」ということで
「筍流し」と呼ばれています。
「茅花(つばな)流し」と言う季語もあるのですが
「茅花流し」は茅花が咲く頃に吹く南風のことです。

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