2022年5月14日土曜日

時計で一句

ハイテクが集う古民家夏の空
移住者の縁側オフィス風薫る
発想がカタチになりて夏の陣
空想をデジタル化せん夏の星
熱き日や過疎のデジタル甲子園

プレバト纏め 2022年5月12日
時計で一句

永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
公園の夕焼煮詰まれば帰る
添削(工夫が中途半端)
夕焼が煮詰まるまではまだ遊ぶ

特待生昇格試験
北山宏光
夏蒲団軸足のミサンガの跡
添削(中七以降のフレーズと引き立て合う季語の選択)
夕涼や軸足のミサンガの跡

犬山紙子
午後も片乳出したまま窓は初夏
添削(発想力は凄いが措辞がまず過ぎ誤読される。)
窓は初夏寝ぬ子と授乳の片乳と

1位 YOU
蝉時雨時もかき消すアスファルト
添削(難しい事はせず日常の些細な事を掬い取ればよいの典型。)
蝉時雨時かき消すアスファルト

2位 ZAZY
蝦蛄(しゃこ)の山拓きし祖母の指の反り
添削(過去「し」では季語の鮮度が落ちる。)
蝦蛄の山剥く祖母の指反り歪(ゆが)む

3位 郷ひろみ
初夏や白球と母の握り飯
添削(別の季語でも置き換えられる。
   ハの韻を踏んでいるが「春」など他の季語でも成立する。
   音数が余っている。句またがりで17音にするとよい。)
初夏白球母の握り飯

4位 貴島明日香
夏の灯に子を眺めいる時計台
添削(時計台の擬人化が陳腐。「や」詠嘆したほうが良い。)
夏の灯子ら帰りゆく時計台

次回のお題は「町中華」

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