2021年8月4日水曜日

兼題「新涼」

夏休み心を病んだ友のTEL
跳ぶ力士バスケに興ず仏の夏
日盛りや点けっぱなしのテレビかな
海開き迎えは風とハマグルマ
山開き陽射しと独活に迎えられ

NHK俳句 兼題「新涼」
選者 片山由美子さん ゲストは壇蜜さん

冒頭俳句
新涼やむなしく光る貝釦(ぼたん)   片山由美子

今回の見直し「俳句の常識」は「口語」
俳句は文語が基本だが、中には口語の良さをいかした句もある。
口語が効果をあげるケースについて考えてみる。

例句
街の雨鶯餅がもう出たか   富安風生
みんな夢雪割草が咲いたのね   三橋鷹女

〇夏期講座制服じゃない君を見た

×碁会所に父を見つけた夏夕べ
添削
碁会所に父見つけたる夏夕べ

〇夕立や傘がなければ走るだけ

まず文語定型のリズムを身体にしみこませる!

今回のお気に入り
シャガールの蒼き嘶(いなな)き涼新た   福島県白河市 高橋淳子
死ぬ大事忘れてしまふ涼新た   神奈川県横須賀市 友松茂
窓に置く雲の白さや涼新た   高知県高知市 西田美佐緒

俳句を詠んでみる
羽根自慢私は観客誘蛾灯   壇蜜
添削
私は観客誘蛾灯といふ舞台

あの恋とおんなじ音のラムネ玉   武井壮

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