2021年8月21日土曜日

蜩で一句

自然薯や小さきハートに守られて
葉鶏頭茎も確り育ちをり
雨の止む眉山上空揚花火
瞬間を匂いにたくす揚花火
遠花火その一瞬が切り取れず

プレバト纏め 2021年8月19日
蜩(ひぐらし)で一句

永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
蜩の声かけ流す湯殿かな
(「かな」とは相手に判断を委ねるという意味合いがある。)

特待生昇格試験
千原ジュニア
蜩に金属バット協奏曲
添削(下五「協奏曲」という比喩が陳腐。「に」は散文的。」)
蜩や金属バットの音かすか

立川志らく
今日も空蝉を拾らうだけの朝か
(「も」「だけ」「か」という助詞で人物像が描けている。

1位 勝村政信
殻破る閃閃秋の朝つれて
(閃閃とは「ひらひらする感じ」「キラキラする感じ」
語順も正しい。季語「秋の朝」を主役としている。)

2位 高木晋哉
はずれ棒タクト振る空ひぐらし楽し
添削(目の付け所が良い。動詞は不要、助詞で解る。)
はずれ棒タクト蜩の空

3位 峯岸みなみ
蝉の声父の背中に隠れんぼ
添削(蜩は秋の季語、蝉は夏の季語。背中と隠れんぼは稚拙。)
蝉の声怖くて父の背に隠る

4位 高橋真麻
カラカラと蝉の抜け殻秋の風
添削(「蝉の抜け殻」は夏の季語、「秋の風」と季重なり。
   「秋の風」を残すのならば、「蝉」を削り「抜け殻」だけを使う。)
カラカラと蝉の抜け殻朝の風
カラカラと蝉の抜け殻山の風
抜け殻のからから秋の風白し

次回のお題は「宿題」

なぜ私がここまで俳句に嵌ったのかが解りました。
俳句は演じたり、陳腐を嫌うからだったのではないかと…。

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