2021年8月20日金曜日

菜根譚と小林正観と七夕

風の吹く群れる桔梗やそれぞれに
蚯蚓(みみず)鳴く無駄が人を育まん
芳香な存在感を持ちて桃
秋黴雨(ついり)山から下りて鳴く烏
秋霖や齎す被害「かつてない」

一分季語ウンチク 七夕
七夕関係のいろんな催し物でありますとか
商店街が飾りつけられたりといったことは
現在でいう7月7日に行われていることが
多いと思うんですが、実はこの「七夕」と
いう季語は秋の季語になっております。
陰暦7月7日の夜に牽牛星と織女星が
1年に一度だけで会うことが許されるということで
こういった行事が始まったわけでございます。
もともとは中国の伝説が奈良時代に伝わってきて
平安時代には宮廷行事になっていった
ということのようでございます。
現代の季節感ともともとの季語の季節感が
少し食い違っているところもあるんですね。
あくまで七夕は秋の季語として句を作ってみましょう。

菜根譚 曰く
「小人(しょうじん 君子の反対語)からは、
 むしろ憎まれたほうがよい。」

小林正観 曰く
『「溺れたくない、泳ぎたい」と思っていると
 なかなか浮かばず沈んでしまう。
 けれども全身の力を抜き
 「もう好きにしてくれ」と流れに身を任せた瞬間に
 浮かぶこともある。』

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