大文字規模縮小で受け継がれ
秋の蝉なにをそんなに悶えをる
秋の芽や鉢に居座り刈り取られ
糠床に眠るオクラや明日の朝
秋の蝉鳴くだけ鳴いて仰向けに
怖~い俳句酒場 スナックいつき
稲妻に道聞く女はだしかな 泉鏡花
泉鏡花は明治・大正時代の小説家 神秘浪漫的な作風
伽羅匂ふ口百物語終えてより 中町とをと
百物語 夏の季語。百の怪談を語り合う。
全て語り終えると暗闇に化け物が現れるとされた。
伽羅とは高級な香木の一種。
亡き主人は香を食すということを知っておくべきこと。
梁(うつばり)の見えておそろし夜半の冬 原石鼎(せきてい)
原石鼎は風物を鋭い感覚で格調高く表現。
梁とは建物の屋根を支える「はり」のこと。
朽ちた朱が日よけた穴に脈を打つ 壇蜜
まんまるのコウモリ眺めるやせ仏 関取花
コウモリは夏の季語
流燈や一つにはかにさかのぼる 飯田蛇笏
流燈とはとうろう流しのこと。
ある日妻ぽとんと沈め水中花 山口青邨
説法聞く耳より冷たきもの何か 夏井いつき
小野文明さんおとなしすぎ…。
存在感なしでしたよ。
ひょっとして嫌がっていたのかしら…?(笑)
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