2021年8月26日木曜日

高倉健への相聞歌 森敏子 と 文田聖二

残る蚊の一撃かわし叩き込む
鳥渡る手を振る子らの笑い顔
秋渇き弱者を襲う獣をり
勝浦を低空飛行夏の鷺 
青き空荒廃放置秋遍路

兄、高倉健への相聞歌 俳人 森敏子
句集「飛花落花」(文学の森)2020年出版

炎天の漢(おとこ)を強く記憶せり

薔薇枕添ひ寝の枕低くして

女にも武士道ありし白菖蒲

癒ゆる日のカサブランカは胸に棲む

さくらさくらあなたへ幕は降ろせない

寒涙や白骨(ほとけ)濡(ぬ)らしてはならず

山々の桜吹雪の哭(な)いてをり

はしなくも兄を想へり蛍の火

高倉健さんは「都忘れ」がお好きだと
「徹子の部屋」で言っておられたのを
記憶していたのですが…。


文田聖二氏 曰く
「世界の中で、日本人は絵が上手い民族。
 日本文学も俳句もビジュアル的な言語。
 生け花も茶道もビジュアル的な文化。
 日本の文化は映像文化。
 日本人はビジュアル人間。
 ビジュアルを巧みに操る民族。
 だから日本アニメや漫画は世界から支持される。
 そのDNAをもっと教育や仕事に活かすべき。」

「気づきが増えてくるほどに人に対しても
 物事にも丁寧に接するようになり、
 時間も大切にしていく。
 ぼ~っとしている時は、考えないで感じている。
 何でもよく観たり感じたりするようにして
 五感を磨く習慣がついていくと感動することが増える。
 それは日常の中の奇跡に気がついているということ。」

0 件のコメント:

コメントを投稿