2018年10月20日土曜日

運動会で一句

我が儘な 人多くして 芒揺れ
目薬を 点して目を閉じ 秋を寝る
木守柿 宙にひとつの 色となり
銀杏の 襲撃受けし 道のある
規格外の 甘藷もらひて 茹で干しに

プレバト纏め 20181018

「運動会」で一句

1位 潮田玲子
爽やかに 早まる鼓動 待つバトン
↓(爽やかは秋の時候の季語 
  季語の巧みな選択からの中七の緊張感) 
爽やかに 早まる鼓動 バトン待つ

2位 山口真由
運動会 駆け抜ける子の 腿の無垢
↓(小さな部分に焦点を絞る 小さく切り取る)
運動会 駆け抜ける子の 腿清し(すがし)

3位 前田吟
秋の朝 爺の張り切る 陣地取り
↓(光景が解かるような言葉の選択をする)
運動会 朝の陣取り 役は爺

4位 銀シャリ 橋本直
まかせとけ 逞しき君 風の秋
↓(爽やかさを感じる季語 明確に場面を切り取る)
まかせとけ バロン受けとる 風の秋

5位 Kis-My-Ft2 二階堂高嗣
レンズ越し 我が子の涙は 身に入む(しむ)
↓(身に入むは秋の時候の季語 心理的な意味が入っている
  痛切に骨に沁みるくらいに 人生の寂寥感を表現する季語)
レンズ越し 運動会の 子の涙

特待生昇格試験

千原ジュニア
運動会 アキレス腱の 切れる音
↓(報告になっている 緊迫感の季語を入れる 
  いつも経験を生々しく詠んでいる)
秋天を仰ぐ アキレス腱 切れる

三遊亭円楽
段雷に 靴紐きつく 秋の朝
(段雷とは音物の花火・昼花火の事 見事な省略 
 俳句の定石の一つに上五の最後の「に」は立ち止まって考えるがある。
 それは散文的になるからです 
 今回はそれをきっかけにという意味なので良い
 「に」によって結ぶを省略している)

次回のお題は「晩秋のレストラン」

最近、言葉選びや考え方に自分が出てきました。
これは良い事なのでしょうか?
それとも向上をそぐ行為なのでしょうか?(謎!)

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