2018年9月8日土曜日

秋の味覚で一句

肋木(ろくぼく)や 秋の夕暮 創る影
力なく 溜息もらし 秋悲かな
風そよぐ うなじの髪を 梳くように
我が行路 螻蛄(けらなく)鳴いて 俯瞰せん
人生は 締め切りのない 物語

プレバト纏め 201896

秋の味覚で一句

1位 小倉優子
朝の陽や 父と煮詰めた 柿のジャム 
↓(経験を書くとリアリティが強く出る)
朝の陽や 父と煮ている 柿のジャム

2位 篠田麻里子
秋の宵 独身女と サンマ缶
↓(季語の効果的な演出)
独身や 秋の宵かな サンマ缶

3位 鈴木福
夜の風 父とちびちび 栗おこわ
↓(誤読を避ける言葉選び)
栗おこわ 父と味わう 夜の風

4位 滝本美織
秋刀魚焼く 煙をまとい 出番待ち
↓(意図を伝える言葉選び)
撮影の 出番はかって 焼く秋刀魚

5位 A.B.C-Z 河合郁人
秋日和 三尾冷やされ 夜七輪
↓(時間軸を統一する)
店先に 並ぶ三尾や 秋日和

特待生昇級試験
千原ジュニア
舌先に 鰡子(からすみ)の粒 現れる
(難しい技への挑戦が見事 
一物仕立て 季語だけに意識を集中させた俳句)

梅沢富美男
震渦(しんか)の港 あふるる笑顔 初さんま
↓(否応なく想像できる光景は詠まない)
震禍七年 港に揚がる 初さんま

来週のお題は「古書店街」

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