2018年9月29日土曜日

郵便ポストで一句

突然に 抱き寄せられた 月の宴
映える月 落ち行く秋の 艶やかさ
衣被(きぬかつぎ)月を想うて 手が伸びて
鶏頭や 子規の句浮かび 口遊み
思ふても 思ひは通じず 思ひ草

プレバト纏め 2018927
2018 金秋戦 決勝戦

「郵便ポスト」で一句

1位 梅沢富美男
廃材の ポストに小鳥 来て夜明け
季語 小鳥 渡り鳥や山地から人里に降りてくる小鳥

2位 村上健志
無風なり 紙ナプキンの 置き手紙

3位 千原ジュニア
御出席の 葉書投函 秋日和
17音の詩になっている。
季語を菊日和・鵙日和とする事で
詠んだ人の心情が込められる。

4位 藤本敏史
秋月や パリの封筒 切るナイフ
月清(さや)か パリの封筒 切るナイフ

5位 横尾渉
ニュータウンの 剥げたポストや 降(くだ)り月
↓句の内容と対比する季語を置く事で効果が際立つ。
ニュータウンの 剥げたポストや 月煌々
  
6位 中田喜子
ポストへと 合鍵返し 秋夕焼け
↓助詞の使い方、語順、動詞の選択
合鍵は ポストへ返し 秋夕焼け

7位 石田明
秋の雨 投函口に 残る指
↓たじろぐは迷ったりひるんだりする事。
秋雨や 投函口に たじろぐ指

8位 東国原英夫
星月夜 赤ちゃんポスト 動きをり
↓星月夜は星々が月夜のように明るい綺麗で優しい季語
赤ちゃんポストに 赤ちゃん動く 星月夜

さすが!決勝戦!見応えがありました。
夏井いつき先生には、もう少し説明して欲しかった句がありました。
これだけの題材がありながら、勿体ないと思いました。
俳句への熱がまたまた高まりました。
俳句って本当に奥深いですね・・・。

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