2018年9月4日火曜日

少年俳人・小林凛君

台風が来て 爪痕残し 去り行きて
秋懐や 知るも知らぬも 涙せん
秋あわれ 残した人を 思いだし
上り月 目が離せない 日々凝視
秋さびし クリアする日々 繰り返し

ETV特集「蜆蝶(しじみちょう)我の心の中で舞え~少年俳人・小林凛
素晴らしい番組でした。
番組の中で紹介された小林凛君の俳句を記しておきます。

蜆蝶(しじみちょう) 我が心の中で舞え
田に帰す 小さき命や ちび蛙
蟻の路 ゆき先何が あるのやら
冬蜘蛛が 糸にからまる 受難かな
いじめられ 行たし行けぬ 春の雨
秋の蝶 我が手離れず ひと休み
蟷螂(とうろう)や 鎌下ろすなよ 吾(あ)は味方
冬の蜘蛛 助けていつか 銀の糸
月光を 浴びし三人 時止まれ
いろかたち みなそれぞれの 落ち葉かな
吾を乗せて 漂う浮輪 波まかせ
優しさは 無限大なり いわし雲
尺取虫 一尺二尺 歩み行く
寒ざくろ 百四の師と 背くらべ
熟れざくろ 割れて塊 解き放つ
春風に 背中押させて 高校生
友といて 虹一筋の 見えるよう
去年今年 流るる刻(とき)ぞ 愛おしき
百六のヒーロー 秋の空をゆく

小林凛君の才能が羨ましいです。
観点・感受性・表現力どれをとっても
他の追随を許さないように思いました。
小学生の俳句に心が震えました。
私の詠みたい俳句がそこにありました。
純粋な心をストレートに表現してある所に
魅かれたのだと思います。
私も心をそのまま表現できたならと・・・。
励んで行きたいと願って止みません。

日野原重明先生が小林凛君に宛てて詠まれた
最後の俳句も記しておきます。
わが庭の みどりしたたる 静かさよ

人生を振り返ると私にも
人生を導いてくださった師がいました。
ありがとうございました・・・。

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