日経CNBC「Voice」より 文字起こしです。
ゼネラル・ミルズ会長 兼 CEO ケンドール・パウエル氏 発言!
Q 農務省はトウモロコシ価格の高騰が
88年以来の水準まで続くとしているが 早急に対策が必要か?
商品価格のリスク回避は 常に行っている。
干ばつや猛暑の影響を 夏後半まで注視する。
しかし 穀物類は全体の原材料コストの1割ほどで
燃料費や包装輸送費など 多くのものがある。
これらに対して 穀物のコストは低く
今のところは冷静に対応している。
Q 欧州などの消費者需要を どう見ているのか?
シリアル類は欧州市場で やや減速が見られる。
特に 欧州の先進国市場の消費心理は
ほぼ同様で 非情に慎重になっている。
しかし 中国やブラジルなどでは
一桁台後半から 二桁台前半の成長が見られる。
シリアル類だけに限らず 他の分野でも同じで
欧州は減速だが その他の地域では成長が著しい。
しかし 欧州でも我が社が直営で行っている
ハーゲンダッツなどは 大変好調だ。
以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。
先日 トウモロコシ価格は 最高値を更新しました。
大豆や小麦も高値を追っています。
今 アメリカは熱波に覆われておりまして
国土の6割が干ばつに見舞われています。
穀物の供給が急減 価格の高騰を招いています。
この穀物の高騰が食料インフレを引き起こし
世界景気の先行き懸念を増幅する可能性が出てきました。
特に 中国の穀物需要は高まるばかりです。
6月の貿易統計によれば 中国の大豆輸入量は
1年前に比べ3割あまり増加 5ヶ月連続で前年を上回りました。
穀物の高騰が 中国の消費者物価を押し上げ
経済が低迷している下で 消費マインドを冷やすかもしれません。
ヨーロッパ発 景気減速懸念に加え 世界は今
もう一つ 厄介な問題を抱え込むことになりそうです。
今週の纏め
解決への進展が遅い ヨーロッパ信用不安 そして
LIBOR不正操作 追い討ちをかける 穀物価格の高騰
市場関係者にとって いくつもの難解なパズルを 解きほぐすための
謂わば グローバルな視点が 今後 益々 求められるようです。
鎌田泰幸氏 素晴らしい番組を拝見でき 心より嬉しく思っています。
ありがとうございます。(禮)
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