日経CNBC Voice より 文字起こしです。
米国財務長官 ティモシー・ガイトナー氏 発言!
Q LIBOR問題に対して 当局の初期対応は手薄ではなかったか?
これだけは説明させて欲しい。我々の対応は素早かった。
LIBOR設定の仕組みに欠陥があり
実態に即していないとの懸念に 迅速に対処した。
08年5月初旬という早い段階で
陣頭指揮を取り 規制当局に状況報告を行った。
その後 私の部下がSECとCFTCに説明している。
更に 書面で懸念事項に対する 一連の
勧告を送付するという 異例の措置を取った。
米国は 早い時期に 強力な対応措置を取ったといっていい。
Q 司法省が刑事事件として 立件するという噂については?
米国は 迅速に対応したという事以外 何もコメントできない。
本件については 第2幕が開かれたばかりで
効力ある改革が進むよう努めていく。
以上でした。
以下は 鎌田泰幸氏のコメントです。
LIBOR不正操作の問題は 今後
金融市場に どんな影響を齎すのでしょうか?
顧客を無視し 銀行は自分たちの利益ばかりを追求している。
本来 公正であるべき市場を 恣意的に歪めていたという
倫理欠如への批判が 高まっています。
各国当局は対応策として 市場取引への規制強化や
金融取引の課税強化 更には
懲罰的な法律の制定に及ぶかもしれません。
アメリカの金融規制の動きが
ヨーロッパに広がる可能性もあるでしょう。
しかし 金融は経済活動全般を円滑に進めるための
いわば 潤滑油として 重要な機能を負っています。
本来のLIBOR基準金利の公正と透明性を 如何に
確保するかの議論が いつしか 金融市場をどう統制し
コントロールするかに摩り替わっていると思えるほどです。
ただでさえ 低迷する世界経済の足枷になりかねないと
考えるのは 果たして 私だけでしょうか?
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