2026年6月10日水曜日

あの本、読みました? 凪良ゆう

夏の朝励み一割旨として

うねる髪根性だせよ梅雨じめり

夏の風止めた車を旋回す

暑き日や花より車道改修を

夏の月慈愛に満ちた笑み浮かべ

 

■あの本、読みました? 小説に見る「結婚」の多様化~凪良ゆう話題作「多類婚姻譚(たん)

凪良ゆう 鈴木保奈美 山本倖千恵 

 

「流浪の月」 「汝、星のごとく」本屋大賞受賞

一人一人価値観も考え方もバラバラな時代 結婚は我慢と譲り合い

27歳というと自分の人生が定まる切っていない

 

人気作家が描いた結婚にまつわる小説 スペシャル

「成瀬シリーズ」著者宮島未奈 

「婚活マエストロ」宮島美奈著/文芸春秋

 

「恋」「欲望」小池真理子著/新潮文庫 恋愛小説界の巨匠 小池真理子

「ウロボロスの環」小池真理子著/集英社

 

「最終便に間に合えば」「不機嫌な果実」林真理子著/文春文庫

「皇后は闘うことにした」林真理子著/文藝春秋

 

「多類婚姻譚(たん)」凪良ゆう著/講談社

タイトルの由来 異類婚姻譚(いるいこんいんたん)

執筆のきっかけ 

 

「多類婚姻譚(たん)」の一文 凪良ゆう著/講談社

実をいうと働くのは嫌いじゃない。今の会社では無理でも、

頑張れば手の届くところで正社員として勤めたい。

でも今のままじゃ厳しいから資格を取ろうと思っている。

節約のために図書館で本を借りて勉強してる。

絵美ちゃんから図書館なんて使うんだって驚かれたけど、

本も最近高いんだよ。(中略)

じゃあ服やメイクの分を勉強に充てる?でももう27歳で、

婚活市場での売れ時はあと少しだから外見に手を抜けない。

今は結婚にこだわる時代じゃないって言う人がいるけど、

たいがい実家が太いか一流企業勤めなんだよ。

わたしはどちらの保険もない。そもそもわたしは結婚したいんじゃ

ないんだろうな。ただ普通に働いていたら普通に生きていけるという

権利がほしいだけなんだろうな。頼るものがないまま一生ひとりは怖い。

助け合えるパートナーがほしい。そのための制度が結婚しかないのがつらい。

出産という問題もある。これは期限が来ると剥奪されるカードだから、

逆算するとやっぱり今は婚活に集中する時期だと思う。

それで三十歳になっても結婚できなかったらキャリアアップに

切り替える?そうなっても婚活は並行してがんばらなくちゃいけない。

結婚、出産、仕事。正しい優先順位はどれ?相手関係なく自分ひとりで

がんばれるのは仕事だけれど、三十歳からでも間に合う?

わたしより若くて、わたしより優秀な子なんていくらでもいるのに。

 

27歳 地方出身女子のリアル「Beautiful Dreamer

40代不倫カップルの恋「Cest la vie

 

「多類婚姻譚(たん)」の一文 凪良ゆう著/講談社

若いころは四十代は立派な大人で大人を越したおばさんおじさんで

恋なんてしないと思っていた。

映画の中で美しく年を重ねた俳優たちが恋を語るのは納得できるのに、

自分の両親や上司が恋をしているなんて想像もせず、代わりに自分が

持っていない家庭や子供や仕事の地位があって、恋なんていう光の

瞬き脳ような不安定なものが入る隙間などないほど

人生は完成されていると思っていた。

四十七歳になった今、仕事もお金もある大人だけれど人生は完成されておらず、

五歳年下の男と不道徳な恋をしている。同世代の独身の友人も当たり前に

恋をしているし、結婚している友人も秘密の恋人が高確率でいるし、

いない人はもう一度恋がしたいと言っている。

ここまで生きてわかったことは、人生は永遠に完成などしないという事実だ。

 

・本好きさんと本屋さんぽ

「多類婚姻譚(たん)」三部「小鳥たち」

離婚後に実家の書店を継いだ主人公のもとに初恋の人が現れる

 

「赤い月の香り」千早茜著/集英社文庫「燻る骨の香り」千早茜著/集英社

 

「ぬるい眠り」江國香織/新潮文庫

 

「沈黙の春」レイチェル・カーソン著 青樹簗一訳/新潮文庫

 

「タイタン」野﨑まど著/講談社文庫

 

「殺人出産」村田沙耶香著/講談社文庫

 

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」福井県立図書館著/講談社文庫

 

・鈴木保奈美が最も読みたくなった1冊とは?

「ぬるい眠り」江國香織/新潮文庫

「透明な夜の香り」千早茜著/集英社文庫

2冊が今週はセレクトされました。

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