(杉本幸基投手)冬の球(たま)日本駄目なら韓国へ
冬浅し出来ないことが日々増えん
紅葉散る寝ることさえも一人では
武相荘小さき嫁菜の競い合い
純白の侘助凛と武相荘
■夏井いつきのよみ旅!in広島
広島編 お好み焼きにも人生あり!広島で俳句旅
被爆から80年 平和公園 被爆建物レストハウスが今回の俳句会場
1/5句目
ヒロシマを語る八歳原爆忌 八幡照子
今も亡くなった人へ「ご免ね」と思っている
俳句ひとくちMEMO
原爆忌は広島・長崎を中心に犠牲者を追悼し平和を祈る日のこと
2/5句目
朝顔や長男婿に行くと言ふ ⑦パパ
長男は12代続く医者の家系に名前を変えた
3/5句目
聞かずとも駅まで送らる雪の宵 紬
俳句を始めるきっかけが彼との失恋だった
東京大学大学院中退で母親との間にわだかまりができ、
いまだに会っていないとか…。
広島のソウルフード お好み焼き店へ
秋田七海さん
松本重訓さん お好み焼き研修センター長
秋の香と熱々焼ける母の顔 松本重訓
金木犀四十年の志 夏井いつき
4/5句目
講師より上手き語り部秋暑し 廣田美三子(みさこ)
廣田さんMEMO
18年前 脳出血で夫(裕作さん)が失語症に
5/5句目
句を作ると言い出す嫁御クリスマス 若宮直美
「うち癌と」狗尾草(えのころぐさ ねこじゃらし)の供に揺る 若宮文子
闘病中の文子さんから伊母さんにメッセージ
直美お母さんへ
よみ旅に選ばれてよかったね
今は治療中で何もできなくて
心配ばかりかけてごめんなさい
クリスマスには元気になって
お母さんの好きなハイライを作るから
待っていて いつもありがとう 文子より
お母さんから文子さんへ
とにかく何もしなくていいから
一緒に過ごせたらいいね
頑張ってとは言えない 頑張っているから
今回のおまけ
アルバムを開く錫(すず)婚星月夜 るりゆるり
雪晴や明日は親知らず抜く日 平本牛車
夫(つま)と聞く梟(ふくろう)のこゑ龍の息 平本魚水
■高野ムツオ 随想「館のシンボル公孫樹(いちょう)」より
銀杏翁伐られ全霊黄葉せり
えいやつと声を掛ければ銀杏散る
銀杏金葉一気に降らし不服従
■徳島新聞 鳴潮 より
マフラーをロートレックの赤にせり 松原波月
■日曜美術館 孤独と哀愁のモンマルトル モーリス・ユトリロ
モーリス・ユトリロ自伝「幼少期から今日までの話」(草稿)1914-15年
ある夏の日 退屈でたまらなかった私は ふとした衝動に駆られた
愚かだったのか それとも いい思い付きだったのか
ただ 紙と絵具を手に取り この難しくて報われない芸術
絵画に挑戦してみることにした
■アートシーン
・「伊勢物語 美術が映す王朝の恋とうた」展 野口剛
ちはやぶる 神代もきかず 竜田河 からくれなゐの 水くゝるとは
在原業平
不思議なことが多かった神代にも聞いたことがありません
龍田川の流れを深紅に絞り染めにするなんて
源氏方の女御が出したのが「伊勢物語」の絵巻だった
「源氏物語」が書かれた11世紀初頭には
「伊勢物語」が絵に描かれ貴族の中で好まれていた
行く水に 数かくよりも はかなきは 思はぬ人を 思ふなりけり
流れゆく水に数を書いても跡も残らずはかないけれども
それよりもっとはかないのは私を思ってくれない人を思う事なのですね
土佐光興の作品
あらたまの年の三年を待ちわびてただ今宵こそ新枕すれ
三年もの間あなたを待ちわびてちょうど今夜別の方と結婚します
岩佐又兵衛の作品
・エドゥアール・マネ オランピア について 音ゆみ子
マネが裸婦の横に描いた黒猫も官能性を象徴する役割があった
日本の動物の絵には役割は必要なかった
・藤田嗣治 猫 音ゆみ子
藤田は官能性の象徴として猫を書いている
西洋の伝統も日本の伝統もわかっている
藤田であるからこそ描けた猫
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