コルセット腹引っ込めん冬の朝
ありがとう存じます寒茜
ポンコツへまた近づかん厚着せり
(斎藤佳紳選手)冬星座共に歩まん妻と子と
冬の月痛みと共に今日もまた
■あの人に会いたい 大橋純子
1950―2023(令和5)年 73歳没
♪シルエット・ロマンス 作詞 来生えつこ 作曲 来生たかお
ああ あなたに恋心ぬすまれて もっとロマンス 私に仕掛けてきて
私 歌はやっぱり 歌の中の主人公 ストーリーに沿ってですね
主人公の気持ちになり 私は代弁者として ストーリーテラーとして
歌を歌うわけで やはり顔で歌います やっぱり いい 楽しい歌
あなたに恋してるっていう歌は 明らかに目がキラキラっていう感じ
それから失恋をして悲しいっていうときは 悲しいっていう
実家は「天金食堂」の看板娘です
ということはもう お客さんにも 純ちゃん純ちゃんと かわいがられて
うん 本当に私… 3歳くらいのときかな
どうも歌を歌うのが好きだったみたいで 「純ちゃん純ちゃん
きょうは何を歌ってくれるの?純ちゃんの歌を聞きたい!」
とか言われると もう得意げに私「じゃあ歌う!」とか言って
お店のね テーブルの上に上がって歌うんです
美空ひばりさんの歌とか歌うんです
とにかくアナウンサー志望ですから アナウンサーですよ私
とりあえず短大以上の学歴っていうんで 親の反対を押し切って
なんとか札幌の短大まで行きました
1969年 藤女子短期大学(現・藤女子大学)に入学
北大(北海道大学)の方の軽音楽クラブにわざわざ行って
入ったんですが これが入ったバンドがなんと予想を反して
ハードロックバンドだったんですよ もうカルチャーショックですよ
もうほとんどシャウト
どうやったらみんなに気に入ってもらえる 歌が
歌えるんだろうっていうのは 毎日 本当にあの日々はね
毎日レコード 起きてはレコードをかけ 暇さえあればかけて
あんなに音楽を聴いた時があっただろうかというくらい
でもその期間ってね 私にとっては 初めて出会う
音楽がいっぱいあって 最初の好みってここでね
確立しているかもしれない
札幌の繁華街ススキノでですね 歌一本になって親に内緒ですから
夜ですよだって ですから さあ はたと「この先どうしよう」
いよいよこれはっていうときに初めて あぁ私に残された道は
あと この歌で アルバイトといえど 今いくばくか
この歌を歌うことで お金をいただいているわけですから
まあ半分自立 なんとかできているという状態とすると
これはあと試すのは歌しかない だったら東京へ行こう
♪鍵をかえして!(1974年) 作詞 なかにし礼 作曲 井上忠夫
♪シンプル・ラブ(1977年) 作詞 松本隆 作曲 佐藤健
どうしても ポップスでデビューしたい ポップスシンガーになりたい
♪たそがれマイ・ラブ(1978年) 作詞 阿久悠 作曲 筒美京平
この曲 大ヒットになりまして おかげさまで でもそのとき
実は私この曲恨みました だってせっかくバンドでね
ロックだソウルだ 大橋だ美乃家だって やり始めたころに
この何ともしっとりと大人っぽい曲 ソロシンガーのイメージよりは
バンドのグループのボーカルとしての 私はイメージを望んでいたので
♪シルエット・ロマンス(1981年) 作詞 来生えつこ 作曲 来生たかお
1982年 第24回日本レコード大賞 最優秀歌唱賞 受賞
恋す女は 夢みたがりの いつもヒロイン つかの間の
鏡に向かって アイペンシルの 色を並べて 迷うだけ
何かこのまま来年も再来年も10年後もと思った瞬間に
「あー」って何か 疲れちゃったんですよね
♪眠れないダイヤモンド(1988年) 作詞 松井五郎 作曲 佐藤健
何となく来る仕事をやる続けていたんですが ある時
ポール・マッカートニーとウイングスの 来日公演がありまして
その時にポール・マッカートニー ご存じのように
ビートルズですけども 解散していますし
ビートルズ時代の歌は やらないんだと私は思っていたんです
ポール・マッカートニーひとりになってアコースティックギターを
ボロンと 「イエスタディ~」と歌い出したんですよ
あれを聞いたときにね はたと思ったんです
「あっファンの気持ちってこれなんだ」って
ヒットするということは 多くの人がこの曲が好きになり
この曲に感動し 思い入れを 思い出を重ね合わせた
私はすごい思い違いというか 何てファンの方々に
失礼なことを言っていたんだろう していたんだろう
何て傲慢だったんだろうって その時思ってね
そうして歌ってみるとね これがまた やっぱり
いい曲だったんです ヒットするだけのことはあったんです
「ああ 私にはこんなに宝があって なんて幸運だったんだろう」
って 本当につくづく思いました
まず 自分が だから愛していなきゃ やっぱり人には伝わらないし
自分がまず楽しむことがステージだし ライブってね
自分が楽しまないと人にはね 楽しさは伝わらない
被災地の方々の強さ それから希望を捨てない あの前向きな
あの気持ちはね 見ているうちにね 私にできること 歌で
少しでも皆さんにね 希望とか 元気が伝えられれば
いいなと思っています
♪愛は時を超えて 作詞 芹沢類 作曲 織田哲郎
やっぱり歌の力っていうのは 人のひょっとしたら
人生を変えるとか 背中を押してあげるとか そういうことができる
それって非常に大きなことだぞって思う だからけっこう
思っている以上に 音楽の力 歌の力は大きい
0 件のコメント:
コメントを投稿