2025年11月5日水曜日

心おどる 茶の湯 表千家 利休のこころと形④

秋を食ぶ幻の蘇に魅せられて

アサギマダラ千頭飛来諭鶴羽(ゆずるは)神社

黒熊に小鹿寄り添う秋の夜

ごみはごみ使い物には蚯蚓鳴く(みみずなく)

おけら鳴くごみは宝となりはせぬ

 

■心おどる 茶の湯 表千家 利休のこころと形④茶会

表千家家元教授 木村雅基

道具の準備

掛物(かけもの)を決める 

清秋竹露深(せいしゅうちくろふかし) 十四代 而妙斎(じみょうさい) 筆

明歴々 十代 吸江斎 筆

 

茶器を選ぶ

一閑張(いっかんばり)

粒菊蒔絵折タメ棗(なつめ) 飛来一閑 作

コマツナギ 日月面中次 表太陽裏月

利休形 黒 大棗 中村宗哲 作

(塗師 十三代 中村宗哲)

利休形 切り型 盆付(ぼんつき)

 

茶碗を選ぶ

秋草二月 永樂而全(えいらくじぜん) 造

黒茶碗 雁取 写 樂弘入 作

 

MIHO MUSEUM 館長 熊倉功夫

樂茶碗とは樂家 初代 長次郎 安土桃山時代 樂焼きの創始者

手づくね

樂弘入 作 黒茶碗 銘次郎 包み込むような肌触り

樂惣吉 作 赤茶碗 銘日々新

温故知新を表現

 

茶会当日

明歴々 真理は明らかに目の前にあるという禅語

十代 吸江斎 筆 

一期一会の茶会

主賓の正客から席入りします

次客

六代 覚々斎 好 手付置籠 写

キキョウ・ヤマシャクヤク・オトコエシ・ヤハズススキ

 

利休百首

茶の湯とは ただ湯をわかし 茶をたてて

のむばかりなる 事と知るべし

 

樂弘入 作 黒茶碗 鴈取(がんとり) 写

樂惣吉 作 赤茶碗 銘 日々新(にちにちあらた)

いつも新しい心で日々向上していくことの大切さを説いた禅語

利休形 黒 大棗 中村宗哲 作

 

利休さん曰く 一期に一度 一生に一度の気持ちでお茶をやりなさい

今を大切にする ただいまに全てを込める 生き方を説いている

 

表千家 十五代家元 千宗左

わび茶の心とは 直心(じきしん)の交わり

亭主と客 お互いの立場を尊重しあい敬いあうという

一腹のお茶を通じて心を通わせ会うというところに

利休が目指したお茶の心 一端があるのかなと…。

時代は変わっても常に大事にしなくてはならないと思う

利休さんが大切にしてきた心もそういうところにあるのでは…❓

 

今年三月 ニューヨーク セント・ジョン・ディヴァイン大聖堂で

千宗左家元は「世界平和祈念献茶式」を行いました

利休がわび茶を大勢して四百年一腹の茶は今国境や人種を超えて

人と人とをつなぐ架け橋となっています

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