(2025年)耐えに耐え丸々肥えたキウイかな
青き空キウイ鈴なり棚たわむ
朝開き夕方閉じん竜胆よ
冬の芝五位の石川フルネーム
無視された首位の名いずこ冬の芝
■夏井いつきのよみ旅!in山口 前編
関門海峡を巡りふぐに舌鼓!下関で俳句旅
クルーズ船で関門海峡へ
工学博士 村田健司さん
関門海峡MEMO 一番狭い所は幅650m!
巨大な橋づくりの礎となる
オヴィジョン海峡ゆめタワー
1/5句目
三人のスマイルケアは秋空へ 亀山ひより 山原陽奈 竹中一葉
この秋介護技術コンテストの全国大会出場
福祉の仕事を目指しスマイルケアの磨く
社会福祉士:高齢者や障害のある人の相談にのり
必要な福祉を提案・調整する専門職
ケアビューティスト:介護が必要な人にメイクやネイルなど
美容サービスと提供する専門職
特別養護老人ホーム:在宅での生活が困難で
常に介護が必要な高齢者が入所する
2/5句目
秋の昼活字の海へ姉船頭 藤上悠
心に傷を負いながら通い続けた図書館で星野源さんの著書に力をもらった
何ページにも記されていた「痛い」という文字に心打たれた
現在は本を届ける仕事をしている
本が助けになったし図書館と言う場所が大事な場所になった
3/5句目
チャンコシャンシャンチャンコシャンシャン秋の闇 杉山久子
チャンコシャンシャンとは長府の数方庭祭(すほうていさい)
という夏祭りのお囃子。歳時記には天下の奇祭と記されている。
マツさん(祖母)MEMO
踊りや俳句などの表現で人を楽しませるのが大好き
杉山さんMEMO
踊りや二胡の演奏を老人ホームで披露している
下関名物!ふぐの問屋さんへ!
ふぐ問屋 料理長 岩田光泰さん
俳句一口MEMO
ふぐは冬の季語 下関では服とも呼ばれる縁起物
夜半(よわ)の秋切れ味極める福の声 岩田光泰
爽やかな切れ味包丁も人も 夏井いつき
4/5句目
せんばらを焼いた鰭(ひれ)酒呷(あお)る漁夫 中村久
鰭酒:冬の季語
せんばらを焼く:おせっかいを焼く
中村さんMEMO
下関市の歴史民俗資料館で働く 漁業の道具や風習を聞き取り調査
自分の聞き取りとかいろんな人の思いを集めたものが100年後
200年後につながっていくかもしれないという思いでやっている
5/5句目
父もいつか死ぬのだろうか日向ぼこ 甲斐のぞみ
日向ぼこ:冬の季語 冬の日ざしを浴びあたたまること
お父さんは甲斐遊糸(俳人)
余命宣告6か月を受けた時、父は俳句が読めなくなった
しかし、詠めるようになり日記のように詠むようになった
夏井先生が「俳句は杖のようなものだ」とおっしゃっていた
まさにそんな感じだった
どんな時も「これも俳句の句材の一つだ」そう思うと
自分を客観的に見ることができる
甲斐さんMEMO
4年前 脳梗塞を患い失語症で言葉が話せない状態に
ROLAND
僕好きな言葉があって「人は2回死ぬ」
1回目は生物学的な死
2回目は人に忘れられた時
「覚えてもらっている以上は まだ 完全な死ではない」
お父さんは今まだ生き続けているんだなって思いました。
夏井いつき先生
あなたが俳句をやっていらっしゃる間
お父様も生きていらっしゃる
草の実や山の子まじる地引網 光恒頼子
一頭づつ鯨に戒名あるお寺 正司道子
大漁の小さき漁港や天高し 武石道代
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「木の葉髪(このはがみ)」
木の葉髪とは冬になって目立つようになった
抜け毛の事なんです
たかが抜け毛といったら年がら年中見るものではありますが
それをわざわざ冬の季語であるといったところに
詩情というものもあるわけです
冬になって目立つ抜け毛に対してこの頃木から降ってくる
木の葉とかけているわけなんですけれども そういった
ただの抜け毛なんですが 美しい句にも先人はしておりまして
うつくしき言葉のひとつ木の葉髪
という野澤節子さんの句があります この句なんかは
抜け毛といったわけだと非常に趣がないわけですよね
年齢を重ねてきて美しい言葉を話すようになってきた
そういう重ねてきた歳の重みが「木の葉髪」という季語に
いきております
0 件のコメント:
コメントを投稿