2025年9月30日火曜日

兼題「芋虫」&テーマ「昔の自分と話せるなら」

稲妻やイノベーションを惹き起こせ

天高しEUVに成功す(ラピダス)

(2025)党首選上は裏金下ステマ

実直に向き合ってみろ秋の声

認めても認められても秋意かな

 

NHK俳句 兼題「芋虫」

選者:高野ムツオ ゲスト:大塚凱 田丸千種 

ゲスト:小坂大魔王 篠原かをり 司会:柴田英嗣 

年間テーマ「語ろう!俳句」

 

   芋虫を触りませんかと研究者   田丸千種

   葉のうららいもむしもぐもぐ音密か   小坂大魔王

   いもむしの速度と螺子の規格かな   大塚凱

   芋虫や月は地球を一回転   高野ムツオ

   芋虫の隠したる角(つの)誰が知る   篠原かをり

 (芋虫の範囲にもよるが例えばカブトムシの幼虫の場合は

さなぎになってから100分ほどで角が出る ゴム手袋のような構造で

パッと液体を送り込んで一気に膨らむということが最近分かった

アゲハチョウは臭覚という突かれたりした時嫌だなって時に

威嚇するために臭い突出部みたいな角を出す 角の定義にもよるが

鹿のような角ではなくても実際に角というものはある

2つあるなと思っていてカブトムシとかだと今まで

分かっていなかったものが分かるようになった あらゆる芋虫が

角を隠し持っている可能性があるなと思った 子どもの状態の芋虫は

強そうな昆虫ではない それが立派な角を実は隠していて まだ

その存在にだれも気づいていないが やがて誰もが知る形に

なるというのも重ねて芋虫の秘めたる魅力と芋虫の持つ可能性を

詠めたらいいなと思った)

角は可能性 小坂(この解釈に感動)

 

一席 私 芋虫も島に生まれて島に生き   曽根新五郎

自分の生き方と同じだけれども決してそのことを悔やんでいるわけではない

島で一生を送る 島で様々な人と交流しながら生きていく

ひとつの自分の人生のあるり方だと自分で満足している

そういう思いが島に生きという言葉に込められているんだと思った 高野

二席 芋虫は食べて糞(まり)して前を見て   升田陽子

三席 芋虫の目玉の写す宇宙かな   ひでやん

 

特選

芋虫をつまめる妻となりにけり   むさし野まさこ

一匹の芋虫囲む家族かな   磯村咲希

墓石を登る芋虫の脈動   山内三四郎

芋虫のゆらり青空背に乗せて   平本雅子

芋虫は葉をひかりごと喰()みにけり   すまいるそら

芋虫の未来ひきよす食べっぷり   関久美子

 

NHK短歌 テーマ「昔の自分と話せるなら」

選者:木下龍也 ゲスト:中川ひろたか 司会:尾崎世界観

年間テーマ「“伝える”短歌 伝わる短歌」

 

文章と絵が尊重し合ってる 絵本ならではのもの

人間の根源的なところが書かれていれば

かつて子供だった大人にも伝わる

普通と普遍とは違う 難しいけれど目指す所ではある

 

・入選九首 テーマ「昔の自分と話せるなら」

だいじょうぶ今日より酷い夜があるそれでも君は息をしている

あおいそうか

一席 父さんも母さんもいつか弱くなりきみがやさしくする朝が来る

西鎮(しゃあちん)

吞み込んだ西瓜の種のことならば大丈夫だよちゃんと死ぬから

芍薬

どんな味いっぱいのんでね赤ん坊のわたしにあげる私の母乳

北沢洋子

ドアノブは思わぬところにひっついてふっとひらけた景色が見える

松澤孝平

体育で前歯が二本折れたことなぜか教師に言えなかったな

髙谷慎司

口下手で字も下手でした今はもう社交的ですメールとかして

秋山哲

三席 ネタバレをすると三十歳無職恋愛戦争経験は無し

夏風かをる

二席 本というどこでもドアを開けまくる少女のわれよそのまま走れ

麻倉遥

 

❝伝える❞短歌❝伝わる❞短歌 木下流短歌の育て方

映画のタイトルを使っただじゃれというお題 「猿の惑星 人間の木星」

「猿のは臭ぇ 人間のも臭ぇ」

めちゃめちゃうまいと思ってそれを元に短歌にした 木下

だいじょうぶ木星だけが浮いている空も財布も膨らんでゆく

木星がこれから始まるだじゃれの宇宙に浮いた

その宇宙は膨張していくし膨張具合によって懐も温かくなる

姿ではなく響きでつなぐからだじゃれの所作は愛に似ている

だじゃれってどういうことをしているのか考えたときに

隣り合いはずのなかった言葉同志が並んでいる その感じがみたい

この二首目はだじゃれというものについて書いている

もう1回当時の中川さんにフォーカスするため 三首目を作った

一夜だけではなくきみは生きるのだじゃれついてくるだじゃれの風と

だじゃれが採用された夜の一夜限りの関係でなく

これからずっとだじゃえが側にある

将来もだじゃれをやっていると伝わるような歌にした

 

・子どものころの自分に寄り添ったりしますか❓

中川

すぐ、3歳になれる。僕自身の子どもの部分なのかもしれない

木下

僕は10代前半のふてくされているような自分に向けて書いている

 

・ことばのバトン

ひとしずく胸にこぼれて夏が去る

伊織もえ(コスプレイヤー グラビアアイドル)

空の花瓶は抱きしめたまま

芋高舞(26NHK全国短歌大会大賞)

わたしだけ死ななかったらどうしよう渋谷こんなに光りだらけで

空しいという感情は感情の中でももっとも雪に似ている 木下龍也 202393

 

木下龍也さんの短歌を読んで自分もつくってみようって気持ちになった

同じコーナーに出演させていただけるのは夢みたいな気持ちです

終わりと始まりは真逆のようでいて一緒かも知れない 

サイクルという続いていく感じを詠んだ

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