頼られてあてにされても秋旱(ひでり)
悪気なく吐かれた言葉秋意かな
粋に着た白茶こしまき秋の夕
秋の風粋な芸者の白茶色
伝統を芸者受け継ぎ秋の夕
■あの本、読みました?文春砲に布告宣言!「踊りつかれて」社会派作家・塩田武士
週刊誌批判を描いた小説「踊りつかれて」直木賞候補作
「週刊文春」に連載されたもの
塩田武士 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P
「踊りつかれて」の一文 塩田武士著/文藝春秋
よく聞け、匿名性で武装した卑怯者ども。
(中略)
SNSなんてなんてなくなればいいのにな。
えっ、ダメ?余計なこと言うなって?そうだよなぁ。
やっとおまえら権力者になれたもんな。
炎上させて誰かが何かを諦めたときに、
社会を変えてやったと実感できるもんな。
そうやって表面的な正義感で研いだナイフで、
悪意の魂でつくった毒で世直ししてるもんな。
(中略)
やっぱり俺は週刊誌とお前たちは赦せない。
だからやってやるよ。俺には俺のケジメのつけ方ってもんがあるんだよ。
(中略)
これから重罪認定した八十三人の氏名、年齢、住所、会社、学校、
判明した個人情報の全てを公開していく。
(中略)
明日にはお前たちの人生はめちゃくちゃになっている。
奥田美月や天童ショージのように。せめて今日を楽しめよ。あばよ。
「歪んだ波紋」塩田武士著/講談社文庫
新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア。リアルもフェイクも混じった情報に
囲まれている現代で、「誤報」を通じて社会の虚と実に迫る問題作
さぜ週刊文春に連載しようと思った?
2016年ぐらいから世の中から見られ方が変わってきていた。
週刊誌では中心的存在になっていた。
2023年に遂に週刊文春から原稿依頼がやってきた。
週刊文春で連載するため担当編集者に仕掛けた作戦
週刊文春に信頼感
こだわった公判シーン
「踊りつかれて」の一文 塩田武士著/文藝春秋
SNSが定着して十年が経ち、もう当たり前のツールになっていると
多くの人が思っています。
しかし、情報が一部のマスメディアから解放されたことの反動は、
想像より遥かに激しく、容易に収まらないものだと分かりました。
冷静に考えれば、現状は「個人で発信できるようになった」だけなのです。
「醜い言葉の刃で誰かを追い詰めること」
「感情に任せて私刑を誘発すること」
「嘘の情報をタレ流すこと」「正確さよりも面白さを優先すること」が、
いつ認められるようになったのでしょうか?
(中略)
「匿名性」は悪意の免罪符ではありません。
人間の成熟度をシビアに測る物差しです。
フィクションだから書ける SNS社会の問題点
フィクションの存在意義がここにある 社会は小説の存在意義
「踊りつかれて」の一文 塩田武士著/文藝春秋
「声」のレコーディングの前、美月が緊張で震えていたんですよ。
一発撮りは彼女が言い出したことだし、伊豆のスタジオにみんなが
集まってるから、そりゃ重圧を感じますよ。
その場は私を入れて三人しかいなかったんですが、政やんが
ピアニストみたいな手で美月の両手をそっと包んで
「何があっても最後まで付き合うから」って言ったんです。
ちょっとキザでしょ?何言ってんだって。
でも、妙に神々しい雰囲気が漂ってたんですよ。
それから美月の顔つきが変わって、あの名曲が誕生したんです。
昔 漫才師だった… 塩田
「おっさんばかり」で まさかの主人公変更
80年代と現在が見事に交錯 事実の軽視
「盤上のアルファ」塩田武士著/講談社文庫
プロ騎士になるには三段リーグ戦の上位2名だけが四段に昇段=プロ棋士となれる。
26歳までに四段位上がれなければ、原則退会。(*特別制度あり)
26歳の騎士との実話がベース
これで第5回小説現代長編新人賞受賞
退職願を胸に編集局長の部屋へ
小説現代長編新人賞 受賞の記事を自分で書け…
神戸新聞のセンスに乾杯!
「盤上のアルファ」の一文 塩田武士著/講談社文庫
「いらっしゃい、秋葉さん」静からほのかにゆずの香がする
温かいおしぼりを受け取った。決して大きくはない切れ長な目が、
親しげに笑い掛ける。落ち着いた藤色の着物に気分が和む。
(中略)
「また、タイトル戦?」静は客の話をよく覚えている。
それはこの商売において必須かもしれないが、彼女の場合は
固有名詞まで完璧に記憶している。会話のセンスもある。
作品に登場する女性は理想の女性のはずが…
女性の好みは変化することを知った。静が以前は理想だったが今は怖い…。
読み聞かせは「松本清張」だった
「テロリストのパラソル」藤原伊織著/角川文庫
主人公のバーテンダーが、爆弾テロ事件の真相に迫る。
史上唯一の直木賞&江戸川乱歩ダブル受賞作。
石田衣良
広告制作会社勤務を経て、1997年「池袋ウエストゲートパーク」作家デビュー。
2003年「4TEENフォーティーン」で直木賞受賞。
石田衣良氏に退職時の印象を聞くと「空が青かったね」と答えられたとか…。
塩田武士氏も神戸新聞を辞めた時、空を見上げると真っ青だったとか…。
「罪の声」塩田武士著/講談社文庫
担当編集者から「まだ書くな」と言われた。
事件を追う新聞記者の心情を書くために…。
新聞からテレビへ メディアの主役交代
二児同時誘拐事件から始まる「存在のすべてを」
警視庁の管轄区域は東京都内
リアル感を生み出すため地図で街を歩く
アート&音楽も!社会派+エンタメ小説
♪「あこがれ/愛」ジョージ・ウィンストン
♪「踊りつかれて」アンドレ・ギャニオン
♪「ボーイズ・オン・ザ・ラン」馬場俊英
小説ごとにテーマ曲のアルバムを作成しているとか…
プレイリストを公開してくださいと保奈美さま!
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