2025年9月18日木曜日

あの本、読みました?朝井リョウ

栗色の髪なびかせん秋の街

髪軽やかにビタミンカラー秋の風

はっけよい睨めつけます蟹の泡

健全な懐疑心秋の夕焼け

秋の声解りやすさの罠あらん

 

■あの本、読みました?【朝井リョウ】作家デビュー15周年スペシャル

西加奈子 村田沙耶香 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P

 

朝井リョウ 年表

https://www.bs-tvtokyo.co.jp/anohon/#&gid=1&pid=1

 

「小説すばる新人賞」を受賞

「桐島、部活やめるってよ」の一文 朝井リョウ著/集英社文庫

桐島、マジでバレー部やめんのかな。

俺はポケットにごぞごぞと手を突っ込み、

中に入っていたiPadを何となく取り出した。

電源が入ったままだったので、切っておく。

二十四時間営業のマックを横目に通り過ぎるとき、

大きめのキャメルカーデから細い腕をのぞかせた

女子高生がちらりと見えた。

少し下り坂になっているこの道で、竜汰はどんどんスピードを出していく。

彼女とセックスしてえ!と大声で叫ぶ竜汰の頭を、俺は爆笑しながら殴る。

うるせーよお前!

 

高校生を描いた理由

いつから作家を志した?

誤表記を目撃!「桐島!部活止めてるよ」

直木賞受賞翌日 同期にランチに誘われるが…

 

戦後最年少直木賞受賞作。

「何者」の一文 朝井リョウ著/新潮文庫刊

たくさんの人間が同じスーツを着て、

同じようなことを訊かれ、同じようなことを喋る。

確かにそれは個々の意思のない大きな流れに見えるかもしれない。

だけどそれは、「就職活動をする」という

決断した人たちひとりひとりの集まりなのだ。

自分は、幼いころに描いたような夢を叶えることはきっと難しい。

だけど就職活動をして企業に入れば、

また違った形の「何者か」になれるのかもしれない。

そんな小さな希望をもとに大きな決断を下したひとりひとりが、

同じスーツを着て同じような面接に臨んでいるだけだ。

「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を

想像できないのはなぜなのだろう。

決して、個人として何者かになることを諦めたわけではない。

スーツの中身までみんな同じなわけではないのだ。

 

「就活」をテーマにした理由

 

西加奈子女史VTR

朝井さんの第一印象は?

「何者」の思い出 「何者」の魅力

 

作家 城戸川りょう 

ビジネスミステリー「高宮麻綾の引継書」でデビュー 会社員との兼業作家

 

某オーディション番組 有給&変装コンボで収録に参加

 

アイドルを題材にした理由

「武道館」の一文 朝井リョウ著/文春文庫

「怒るって、普通のことじゃん。人間として」怒りが態度や言葉として

人間の外側に現れたそのとき、その人の器にはもう何も入らなくなっている。

つまり、怒るということは、自分の中にある器の許容量や、

形をさらけ出すということだ。

キッチンのライトをぱちんと跳ね返す銀のボウルは、

半分に割られた知らない惑星のように見える。

愛子はその曲線を視線でなぞりながら、いろんな人の器の形を思い浮かべた。

(中略)

「怒るから、その人がどういう人間なのか、何が許せない人なのかって、

わかるんじゃん。それがわかるから、その後

もっともっと、仲良くなれたりするんじゃん」

(中略)

「波奈、怒らないと、ロボットみたいになっちゃうよ」

波奈が愛子をちらりと見る。そして、手を洗いながら言った。

「もう何年か経てば、愛子もきっとわかるよ」

 

朝井リョウの取材方法

気持ちは聞かない

痔瘻(じろう)で入魂の10日間入院

人生初の催眠術で揉める

村上春樹夫妻にお土産のみかんを渡す

 

「多様性」をテーマに選んだ理由

「正欲」の一文 朝井リョウ著/新潮文庫刊

多様性、という言葉が生んだものの一つに、おめでたさ、があると感じています。

自分と違う存在を認めよう。他人と違う自分でも胸を張ろう。

自分らしさに対して堂々としていよう。

生まれ持ったものでジャッジされるなんておかしい。

清々しいほどのおめでたさでキラキラしている言葉です。

これらは結局、マイノリティの中のマジョリティにしか

当てはまらない言葉であり、話者が想像しうる❝自分と違う❞

にしか向けられていない言葉です。

想像を絶するほど理解しがたい、直視できないほど嫌悪感を抱き

距離を置きたいと感じるものには、しっかり蓋をする。

そんな人たちがよく使う言葉たちです。

(中略)

私は私がきちんと気持ち悪い。そして、そんな自分を決して

覗き込まれることのないよう他者を拒みながらも、

そのせいでいつまでも自分のことについて考え続けざるを得ない

この人生が、あまりにも虚しい。

だから、おめでたい顔で「みんな違ってみんないい」

何て両手を広げられても、困るんです。

自分という人間は社会から、

しっかり線を引かれるべきだと思っているので。

ほっといてほしいんです。ほっといてもらえれば、勝手に生きるので。

 

西加奈子女史 「正欲」の魅力 作家・朝井リョウの魅力

村田沙耶香女史 

綿矢りささん ベストマザー賞を受賞!?

 

ファンダム経済を舞台にした理由

ファンダム経済:特定のブランドや人物、作品などに熱狂的な

愛着を持つファン(ファンダム)によって形成される経済圏

「イン・ザ・メガチャーチ」の一文 朝井リョウ著/日本経済新聞出版

便利になる、楽になる、頭を働かせなくて良くなる。

それに人は抗えない。聞きたい曲ごとにCDやレコードを

入れ替える人なんてもう絶滅危惧種だし、イントロは邪魔で、

曲の一番おいしいところをすぐに味わいたいというリスナーが

ぐっと増えた。一曲三分以上は長いので最後まで聴いていられない。

音楽に対して能動的な態度を少しでも求められるのは面倒で、とにかく

受動態でいるまま全てを余すところなく堪能できる作品がいい。

疲れたくない。傷つきたくない。自分からは何もしたくない。

だけど全てが欲しい。自分が抑圧されたり、

軽んじられることだけは一切許さない。

時代の変化をこんなふうにしか捉えられない自分が、

音楽事業に直接的にかかわる部署から早々に

フェードアウトしたのは自然の成り行きだったのだろう。

今ならそう理解できる。こういう変化を受け入れながら

上手に打ち返すことができる人間が、業界の中心にいるべきだ。

 

40代を描ける理由

 

村田沙耶香女史 「イン・ザ・メガチャーチ」は文化保存小説

作家・朝井リョウの魅力 朝井リョウは聖徳太子 

朝吹真理子女史と一緒に質問

 

今後の活動に関しては大きな声で「解りません」でした。

あ~楽しかった!最高に充実した時間でした。身になりました。

腹筋もつきました。あ~お腹いっぱいになりました。(嬉々!)

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