栗色の髪なびかせん秋の街
髪軽やかにビタミンカラー秋の風
はっけよい睨めつけます蟹の泡
健全な懐疑心秋の夕焼け
秋の声解りやすさの罠あらん
■あの本、読みました?【朝井リョウ】作家デビュー15周年スペシャル
西加奈子 村田沙耶香 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P
朝井リョウ 年表
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/anohon/#&gid=1&pid=1
「小説すばる新人賞」を受賞
「桐島、部活やめるってよ」の一文 朝井リョウ著/集英社文庫
桐島、マジでバレー部やめんのかな。
俺はポケットにごぞごぞと手を突っ込み、
中に入っていたiPadを何となく取り出した。
電源が入ったままだったので、切っておく。
二十四時間営業のマックを横目に通り過ぎるとき、
大きめのキャメルカーデから細い腕をのぞかせた
女子高生がちらりと見えた。
少し下り坂になっているこの道で、竜汰はどんどんスピードを出していく。
彼女とセックスしてえ!と大声で叫ぶ竜汰の頭を、俺は爆笑しながら殴る。
うるせーよお前!
高校生を描いた理由
いつから作家を志した?
誤表記を目撃!「桐島!部活止めてるよ」
直木賞受賞翌日 同期にランチに誘われるが…
戦後最年少直木賞受賞作。
「何者」の一文 朝井リョウ著/新潮文庫刊
たくさんの人間が同じスーツを着て、
同じようなことを訊かれ、同じようなことを喋る。
確かにそれは個々の意思のない大きな流れに見えるかもしれない。
だけどそれは、「就職活動をする」という
決断した人たちひとりひとりの集まりなのだ。
自分は、幼いころに描いたような夢を叶えることはきっと難しい。
だけど就職活動をして企業に入れば、
また違った形の「何者か」になれるのかもしれない。
そんな小さな希望をもとに大きな決断を下したひとりひとりが、
同じスーツを着て同じような面接に臨んでいるだけだ。
「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を
想像できないのはなぜなのだろう。
決して、個人として何者かになることを諦めたわけではない。
スーツの中身までみんな同じなわけではないのだ。
「就活」をテーマにした理由
西加奈子女史VTR
朝井さんの第一印象は?
「何者」の思い出 「何者」の魅力
作家 城戸川りょう
ビジネスミステリー「高宮麻綾の引継書」でデビュー 会社員との兼業作家
某オーディション番組 有給&変装コンボで収録に参加
アイドルを題材にした理由
「武道館」の一文 朝井リョウ著/文春文庫
「怒るって、普通のことじゃん。人間として」怒りが態度や言葉として
人間の外側に現れたそのとき、その人の器にはもう何も入らなくなっている。
つまり、怒るということは、自分の中にある器の許容量や、
形をさらけ出すということだ。
キッチンのライトをぱちんと跳ね返す銀のボウルは、
半分に割られた知らない惑星のように見える。
愛子はその曲線を視線でなぞりながら、いろんな人の器の形を思い浮かべた。
(中略)
「怒るから、その人がどういう人間なのか、何が許せない人なのかって、
わかるんじゃん。それがわかるから、その後
もっともっと、仲良くなれたりするんじゃん」
(中略)
「波奈、怒らないと、ロボットみたいになっちゃうよ」
波奈が愛子をちらりと見る。そして、手を洗いながら言った。
「もう何年か経てば、愛子もきっとわかるよ」
朝井リョウの取材方法
気持ちは聞かない
痔瘻(じろう)で入魂の10日間入院
人生初の催眠術で揉める
村上春樹夫妻にお土産のみかんを渡す
「多様性」をテーマに選んだ理由
「正欲」の一文 朝井リョウ著/新潮文庫刊
多様性、という言葉が生んだものの一つに、おめでたさ、があると感じています。
自分と違う存在を認めよう。他人と違う自分でも胸を張ろう。
自分らしさに対して堂々としていよう。
生まれ持ったものでジャッジされるなんておかしい。
清々しいほどのおめでたさでキラキラしている言葉です。
これらは結局、マイノリティの中のマジョリティにしか
当てはまらない言葉であり、話者が想像しうる❝自分と違う❞
にしか向けられていない言葉です。
想像を絶するほど理解しがたい、直視できないほど嫌悪感を抱き
距離を置きたいと感じるものには、しっかり蓋をする。
そんな人たちがよく使う言葉たちです。
(中略)
私は私がきちんと気持ち悪い。そして、そんな自分を決して
覗き込まれることのないよう他者を拒みながらも、
そのせいでいつまでも自分のことについて考え続けざるを得ない
この人生が、あまりにも虚しい。
だから、おめでたい顔で「みんな違ってみんないい」
何て両手を広げられても、困るんです。
自分という人間は社会から、
しっかり線を引かれるべきだと思っているので。
ほっといてほしいんです。ほっといてもらえれば、勝手に生きるので。
西加奈子女史 「正欲」の魅力 作家・朝井リョウの魅力
村田沙耶香女史
綿矢りささん ベストマザー賞を受賞!?
ファンダム経済を舞台にした理由
ファンダム経済:特定のブランドや人物、作品などに熱狂的な
愛着を持つファン(ファンダム)によって形成される経済圏
「イン・ザ・メガチャーチ」の一文 朝井リョウ著/日本経済新聞出版
便利になる、楽になる、頭を働かせなくて良くなる。
それに人は抗えない。聞きたい曲ごとにCDやレコードを
入れ替える人なんてもう絶滅危惧種だし、イントロは邪魔で、
曲の一番おいしいところをすぐに味わいたいというリスナーが
ぐっと増えた。一曲三分以上は長いので最後まで聴いていられない。
音楽に対して能動的な態度を少しでも求められるのは面倒で、とにかく
受動態でいるまま全てを余すところなく堪能できる作品がいい。
疲れたくない。傷つきたくない。自分からは何もしたくない。
だけど全てが欲しい。自分が抑圧されたり、
軽んじられることだけは一切許さない。
時代の変化をこんなふうにしか捉えられない自分が、
音楽事業に直接的にかかわる部署から早々に
フェードアウトしたのは自然の成り行きだったのだろう。
今ならそう理解できる。こういう変化を受け入れながら
上手に打ち返すことができる人間が、業界の中心にいるべきだ。
40代を描ける理由
村田沙耶香女史 「イン・ザ・メガチャーチ」は文化保存小説
作家・朝井リョウの魅力 朝井リョウは聖徳太子
朝吹真理子女史と一緒に質問
今後の活動に関しては大きな声で「解りません」でした。
あ~楽しかった!最高に充実した時間でした。身になりました。
腹筋もつきました。あ~お腹いっぱいになりました。(嬉々!)
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