2025年9月6日土曜日

100分de名著 福沢諭吉①&ジョルジオ・アルマーニ氏

土手歩く二人の少女草の花

軽やかに浮遊のごとく盆の月

お互いの時間交錯天の川

移りゆく時間を忘れ星明り

見上げれば月にかかりぬ雲や雲

 

100de名著 福沢諭吉❝福翁自伝❞①カラリと晴れた独立精神

伊集院光 阿部みちこ 齋藤孝

口述筆記の自伝 率直で嫌みがない 時代が面白い幕末から明治維新

喋ってから手を入れるこのバランスが良い 

硬軟取り混ぜた最高の言文一致の作品

 

大分県中津 下級武士の次男として生まれる

 

坊主にしても名を成さしめんとまでに 決心したるその心中の苦しさ、

その愛情の深き、私は毎度このことを思い出し、封建の門閥制度を

憤ると共に、亡父の心事を察して独り泣くことがあります。

私のために門閥制度は親の敵(かたき)で御座る。

 

門閥制度は親の敵

旧い因習の武士社会に対して「ノー」を突き付けている

この怒りが後年の自由平等思想に繋がる

 

増訂華英通語 合理的 行動力

 

神様の名のある御礼を踏んだらどうだろうと思って、

人の見ぬところで御礼を踏んでみたところが何ともない。

「ウム何ともない、コリャ面白い、今度はこれを

洗手場(ちょうずば)に持って行って遣ろう」と、

一歩を進めて便所に試みて、その時はどうかあろうかと

少し怖かったが、後で何ともない。

その石を打擲(うっちゃ)ってしまって代わりの石を拾うて

入れて置き、(中略)間もなく初午になって幟を立てたり

太鼓を叩いたり御神酒を上げてワイ〱しているから、私は可笑しい。

「馬鹿め、乃公(おれ)の入れて置いた石に

お神酒を上げて拝んでいるとは面白い」

と、独り嬉しがっていた。というような訳けで、幼少の時から

神様が怖いだの仏様が有難いだのいうことは一寸(ちょい)ともない。

ト筮(うらない)呪詛(まじない)一切不信仰で、狐狸が付くと

いうようなことは初めから馬鹿にして少しも信じない。

子供ながらも精神は誠にカラリとしたものでした。

 

生まれつきの合理主義

仮設・実験・検証のプロセスをやってみたい

仮設 殿様の名前を踏んでもバチは当たらない

⇨実験 神様のお札を実際に踏んでみる

⇨検証 何も起こらない

⇨結論 バチが当たるということは迷信

合理主義・科学主義の精神が元からあった

権威全体に疑いを持っている

上から押し込めてくる圧力に対して

「それを無くしても大丈夫なのでは」という実験をやり続けた人生

 

潘の一般の習慣にすれば、拝領の御紋服というものは

その拝領した年月を系図にまで認めて家の名誉にするという

くらいのものなれども、私はその御紋服の羽織を

着ても着なくても何ともない。それより金の方が宜()い。

一両三分あれば昨日見たあの原稿も買われる、

原書を買わなければ酒を飲むというような、

至極無邪気なことであった。

 

精神が誠にカラリとしている 「カラリ」がカタカナで書いてある

本当に湿度が低い感じ 「精神は」と言っている

カラリとした感じは日々移り変わるものではなく

一生を通して安定した在り方

「心」を使わず「精神」を使う硬さに対してカタカナを使う柔らかさ

 

あるとき私が何か漢書を読む中(うち)に、喜怒色に顕わさずという

一句を読んで、その時にハット思うて大いに自分で

安心決定(あんじんけつじょう)したことがある。

「これはドウモ金言だ」と思い、始終忘れぬようにして

独りこの教えをも守り、ソコデ誰が何と言って賞()めてくれても、

ただ表面(うわべ)に程よく受けて心の中には決して喜ばぬ。

また何と軽蔑されても決して怒らない。

 

嘉永6(1853)年 ペリー率いる艦隊が浦賀に来航

砲術を学ばなければ という気運が高まります

 

モウ自分の一身は何処(どこ)に行って、如何(どん)な辛苦も厭わぬ、

ただこの中津に居ないで如何(どう)かして出て行きたいものだと、

独りそればかり祈っていたところが、

とうと長崎に行くことができました。

 

喜怒色に顕(あら)わさず

心の平静を保つ技を手に入れた

格言一つでも練習すると心の技になりそれが精神になる

他人の価値観に左右されない

他人の評価と関係なく「自分はここにいるんだ」独立自尊

浮き世のことを軽く視る

 

中津に居たとき子供に時分から成年に至るまで、(中略)

莫逆(ばくげき)の友というような人は一人もない

 

自分は既にここに存在していて他人に傷付けられない存在だ

確固たる精神の持ち主

 

明るくPositiveActiveに生きていく


■ジョルジオ・アルマーニ氏 より

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