2023年2月1日水曜日

柳田国男と大正デモクラシー

青空へ蠟梅日和深呼吸
河川敷凧揚げ競う走る父
椋鳥の整列見事胸を張る
平等に味わいてこそ冬桜
平等に失わん死よ冬星座

■知恵泉 柳田国男と大正デモクラシー より
柳田国男の言葉
記録にもなんにも現れない人の
生活というものが
日本には80%以上
あるんですよ。
悪いことも良いことも
両方ともしなければ
記録に残りはしないですからね
つまり埋もれてしまって
一生終るであろう
訴える道がなくてしまうだろう
犯罪もしなければ
よいこともしないでいる
というような人がね
ただなんとなくその息吸って
いくのを惜しがって
それに関する知識を
残そうとしたのが
フォークロア(みんぞくがく)って
言葉なんですよ

知恵その一
長く伝わるものには必ず理由がある!

近代化した明治の世の中でありながら
幻想とファンタジー妖怪が併存している

荒又宏氏
日本もちょっと前まではこれがリアルだった
今の世の中をどうしようかとみんなが考える
一つのきっかけを「遠野物語」に求めた

菊池暁氏の知恵
因果(原因と結果)はおさえなくてはいけないが
これからも必要かは考えたほうがいい

知恵その二
自らのベースを深く知ること
それが力になる!
常民にこそ民俗学が必要

柳田邦夫の言葉
人が何ゆえに
貧苦を脱し得ないのか
村がどうしていつまでも
衰退感のために
悩まされているのか
選挙がどういう訳で
この国ばかり
まっすぐに民意を
代表させることができぬか
というような
さし迫った
一国共通の大問題なども
必ず理由は過去にある…

天文学なども亦(また)そうだと思ふ
あのきらきらと光る
小さなものの一つを
右から左へ置きかへたら
どうなるかは面白い空想で
あっても之を試みる途は無い
長期も又何度か
繰り返さるる
観察を以(もっ)て
之に代へて居るのである
この種の実験ならば
新しい史学に於(おい)ても
きっと出来る
柳田国男著「郷土研究と郷土教育」より

この事を柳田は実験の史学と名付けました

荒又宏氏
フィールドワークは学問でも教育でもなく
まさに自分自身がルーツを発見する
柳田が民俗学をこの国に持ってきて
一般の人が一番実感する方法論として開発した

フィールドワーク(宮本常一 民俗学者)
菊池暁氏
あるく・みる・きく
あるく
意識的に時間を変えたり
いつもと違う道を通って歩いてみる
みる
自分が見ている世界を
言葉で名付けて置き換えてみる
きく
ちょっとした会話でも
おもしろいなと思ったらノートに書きとめる

荒又宏氏の知恵
俳句や短歌なども
フィールドワークに取り入れる

菊池暁氏
柳田はネット以前に使えた
あらゆるメディアを活用していた

柳田国男の言葉
未来を愛すべきこと
(今がどういうふうにしてでき上がったのかを
ちゃんと知りなさい)

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