2023年2月27日月曜日

兼題「春の兆し」

あざと可愛い仕草しきりと余寒かな
AR駆使する応挙春の浪
虚と実の一体化春の借景
春の灯やゆらゆら動く孔雀かな
風光る十年先の見える人

■NHK俳句 兼題「春の兆し」
選者 堀本裕樹 ゲスト 石原良純 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
犬ふぐり星のまたたく如くなり   高浜虚子

石原良純氏の好きな季語 霾(つちふる)
平安時代、都が東京にあったならこの言葉はなかった。
西日本に都があったからこの言葉ができた。
東京には霾はあまりない。

▪あなたのエピソード、俳句にします テーマ「春の兆し」
バイク駆(か)り野焼きの丘に香る風   はるおのぱぱ
添削(体感を伝える 躍動感 疾走感)
バイク駆り風に野焼きの香りけり

薄氷(うすらい)を透かして見ゆる小宇宙   野茨
添削(感じたことをそのまま 小宇宙は使われ尽くしている)
薄氷(うすらい)を透かして卵らしきもの

▪入選六句 テーマ「春の兆し」
一日(ひとひ)ごと春めく母の独り言   今西富幸
(季語 春めく)
村人の盆梅(ぼんばい)飾る診療所   小寺佳光
(季語 盆梅 梅の傍題)
いぬふぐり今日を限りの定期券   寺内紀代
(季語 いぬふぐり)
山笑うお別れ会の皆が泣く   久保田洋二
(季語 山笑う)
薄氷のもうぢき水になる震へ   風花まゆみ
(季語 薄氷)
💮早春の出窓のならぬオルゴール   花瀬玲
(季語 早春)

▪ゲストのエピソード、俳句にします テーマ「春の兆し」
朝の道手袋ぬいでも痛くない   石原良純

あたたかや手袋を脱ぐ朝の道   堀本祐樹
(あたたかは春の季語⇦主季語 手袋は冬の季語)

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