2023年2月6日月曜日

兼題「猫の子」

(房総にて)
冬日没るいなげの浜のグランピング
立礼(りゅうれい)の濃茶点前や美浜園
冬に見たANAとJALでは雲泥の
写真だけでも言葉だけでも冬旱(ひでり)
冬の月おどれすどれのメッセージ

■NHK俳句 兼題「猫の子」
選者 髙柳克弘 ゲスト サンシャイン池崎 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
鞄から子猫のかほや川まぶし   高柳克弘

俳句と映像
スリツパを超えかねてゐる仔猫かな   高浜虚子

ヤスリ舌我が顔削る子猫かな   サンシャイン池崎
添削
ぺろぺろと我が顔削る子猫かな

▪入選九句 兼題「猫の子」
毬ひとつひとひを遊ぶ子猫かな   野口時晴(ときはる)
どう見ても子猫夜雨(よさめ)の磨硝子(すりがらす)   宮本いずみ
厄介をふはふはにしたのが子猫   元野(もとの)おぺら
池崎 説教の爺のふところから仔猫   西岡青波(せいは)
💮草叢(くさむら)が世界の初め仔猫跳ぶ   岸田朋香
積ん読を読ませておくれ猫の子よ   澪那(におな)本気子(まじこ)
パーカーのひも仔猫との時間かな   岩本実佳
武井 残業は無理です子猫生まれそう   後藤明美
どの鼻の寝息子猫の詰め合わせ   田中勲

猫の子の籠城せしは紙袋   武井壮
耳の奥迷宮めきて子猫かな   高柳克弘

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