春寒し言いたき事の多かりき
寒き春共振できぬしみったれ
冴返る時空を生きる夢幻能(世阿弥)
古代人の記憶の欠片風光る
少年の心を持ちて寒き春
■ウクライナ 俳句交換日記
灯火管制生まれて初めて見た銀河 ブラジスラワ・シーモノワ
眠る子は屍(かばね)の重さ月朧 神野紗希
破れ屋の穴より望む星はるか ブラジスラワ・シーモノワ
一夜(ひとよ)の雨昨日と違う家の庭 ブラジスラワ・シーモノワ
迷彩の軍服を着て春の樹々 ブラジスラワ・シーモノワ
隙間風に燭(しょく)の火震え戦火の夜 ブラジスラワ・シーモノワ
家遠く離れて水も違う味 ブラジスラワ・シーモノワ
他郷(よそ)の街に迷う私と秋の風 ブラジスラワ・シーモノワ
海へ剥(む)く蜜柑よ光なら此処(ここ)に 神野紗希
戦争が廊下の奥に立ってゐた 渡邊白泉
この闇に一つの窓の灯が奇跡 ブラジスラワ・シーモノワ
懐中電灯紙の上に俳句は蛍 ブラジスラワ・シーモノワ
凍ててなお息する星の光かな 神野紗希
私感
ブラジスラワ・シーモノワさんの髪の色は
彼女なりの未来への希望の表現なのでしょうか❓
あの状況下でピンクとは…。
強い彼女の意志、媚びない生きざまを見せつけられました。
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