2023年2月25日土曜日

兼題「富士山」

春北斗没入俯瞰繰り返し
愛おしく生きてきた日々朧月
薄絹をまとった如く春を生く
まだら雪光包みてきらきらと
仙桃や全て気泡に覆われて(板谷波山 無季句)

■プレバト纏め 2023年2月23日
兼題「富士山」

▪永世名人 富美男のお手本
梅沢富美男
沸点の富士に近づく暮れの春
添削(詰め込み過ぎ。自分を真っ直ぐ見つめる勇気が大事。)
沸点の低き怒りや老いの春

▪永世名人 村上のお手本
村上健志
富士山の胴へふらここ漕ぐ少女村上健志
添削(「胴」を活かすなら「蹴る」など強い動詞を持ってくる。)
富士山の胴を蹴らんと漕ぐぶらんこ

▪永世名人への道
藤本敏史
春の山ひつじに空の名を与へ
(後半の措辞に対する季語が良い。)

1位 山本千尋
中華街の少女の旋子(シュエンズ)風光る
添削(オリジナリティーがある。
   技名に「シュエンズ」とルビを打つ。
   語順。季語と少女を一緒に表現する。)
技の名は旋子(シュエンズ)風光る少女

2位 寺田心
山笑う白髪の父と観覧車
添削(父の年齢を読者に伝わるようにする。
   この季語選択には無理がある。)
観覧車の春よ白髪の増えた

3位 きむ
風光る車掌誘なう窓の富士
添削(誘なうは説明的。)
風光る車窓よ富士のアナウンス

4位 新浜レオン
春一番富士のいただき捕まえて
添削
頂を掴まん春一番よ吹け

次回は春光戦 予選Aブロック!お題は「卒業」

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