(羽田へ)
冬の旅二時間前をときめかん
冬陽射しついに出発重装備
寒波来る機内カメラに無我夢中
機体傾き市内一望冬の旅
雲海へ突き進み行く冬の朝
■夏井いつきのよみ旅 in島根 前編
テーマ ご縁
ほっかほか恋人出来た神在月 荒木てるみ
(神在月 旧暦10月「神無月」に
全国の神々が集う出雲は「神在月」となる。)
出雲でもボールひとつでご縁の輪 島村公美子
湿った薪に火を灯せる選手 ROLAND
松手入れの人の左手音払ふ 馬庭あつ子
(松手入れ 秋の季語
築地松 冬の季節風から家を守る防風林)
蝶になる田舎の町の子守歌 下山嘉真
(蝶 春の季語)
100人全員が間違っていると証明すればいい ROLAND
きらきらしき冬よ湯の沸く町に生く 夏井いつき
湯気の立つ丼抱「早上好(ザオシャンハオ)」 原彩衣(さえ)
(湯気立て 冬の季語 早上好はおはよう。)
あめたくさんしばふがそらへおどりだす 上川木乃芽(このめ)
冬ざるる咲かせていたい笑顔花 増田明美
(安来節 江戸時代から続く島根を代表する民謡。
どじょうすくい踊り 小川でどじょうをすくう様子をユニークに表現)
■一分季語ウンチク 竹馬
今回の季語は季語っぽくない季語 竹馬です。
季語っぽくないと季語と言えば春の「ブランコ」
季毎は知らなかったという人が多い季語ですね。
「竹馬」は冬の季語になっていて冬の間の
子どもの遊びとして扱われているようです。
同様に冬の時期の子どもの遊びが季語になっている
ケースがあり他にも「縄跳」や「綾取」等も
季語として扱われています。
「竹馬」は比較的近代になってから季語と
認識されていった歴史の新しめな季語となっています。
「竹馬やいろはにほへとちりぢりに」
久保田万太郎の句などは代表的な「竹馬」の句として
歳時記に収録されていることも多いようです。
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