春の道一足ごとに山深く
内露地(うちろじ)や漱ぎ清めん春の風
春のつくばい口をゆすぎて手を洗い
きらきらとにじりの氷春の朝
世俗のちりを払い捨てたる春日和
■NHK俳句 兼題「浅蜊」
選者 井上弘美 ゲスト 和田明日香 司会 武井壮
▪冒頭の俳句
ひと摑み濡れて浅蜊の量り売り 井上弘美
▪春の食材を詠む 浅蜊
水とばす浅蜊勝気に生きたしよ 宮坂静生
しじみ さざえ はまぐり とり貝 は春の季語
あわび は夏の季語
▪入選九句 兼題「浅蜊」
武井 水ぬれて木星色の浅蜊かな 常幸龍(じょうこうりゅう)BCAD(びしえど)
和田 追憶は白濁の中浅蜊汁 中村起一
② 江戸文字の屋号提灯浅蜊めし 長谷川淑子
③ 浅蜊汁ひとつの記憶閉ぢしまま 奥村ほおずき
💮 赤人(あかひと)も詠みたる島の浅蜊とり 木下秀信(しゅうしん)
浜名湖の湖底遺跡や浅蜊舟 中川勇太
浅蜊より真砂ラジオよりサザン 古関聰(あきら)
富士白しフェリー待つ間の浅蜊汁 細谷忠男
覆刻(ふっこく)の浅蜊定食品川宿 吉田康子
▪俳句ナビ 添削コーナー
二日酔い後悔とかしてあさり汁 和田明日香
台の隅つもるつもるよあさり塚 和田明日香
ナビゲーションポイント
食べ物の句はおいしそうに詠む
ぬた浅蜊ごま油足し香り聞く
添削
ごま油足したる香りぬた浅蜊
浜焼きや開いた浅蜊へ地の醤油
添削
浜焼きの浅蜊に垂らす地の醤油
酒蒸しは浅蜊アサリはワイン蒸し
添削
酒蒸しにワイン蒸しにも浅蜊かな
ふるさとの海をうつすのあさり模様 和田明日香
添削
ふるさとの海を模様に浅蜊かな
和田明日香さんの才能には吃驚しました。
料理以外にも俳句をくわえて欲しいと思いました。
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