2023年2月18日土曜日

つまずくで一句

春の三日月知性の平等性
花蜂ハニカム構造の敗因
薬屋の紙風船や今いずこ
海棠に集まる眼白無心かな
鳥つがう邪魔する猫の忍び足

■プレバト 2023年2月16日纏め
つまずくで一句

永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
赤チンの膝の記憶や養花天
添削(赤チンと季語の取り合わせは良い。
   
本当に言いたい事が欠落している。
   養花天とは桜が咲いた頃の曇り空のこと。)
赤チンとイジメの記憶養花天

永世名人への道
横尾渉
靴脱げたランナー春塵の入賞
(春塵とは乾燥した早春の大地に強い風が吹き塵や埃が舞い立つ様子。)

名人10段を目指す試験
森口瑤子
覚えなき青痣きっと春のせい
(青春・甘さ・挫折を想像させている。強引さが良い。)

特待生昇格試験
森迫永依
春風のマーチ擦り傷にマキロン 
添削(名人を狙うための語順。季語を引き立てる語順。)
擦り傷にマキロン春風のマーチ

1位 本上まなみ
あの崖の上がわらびの萌える野と
(最後の「と」の一音で誰かが誰かに言った言葉だと解る。
 見えない季語を主役に描く高度な技。
 中七に季語を入れる技も高度。)

2位 こがけん
鍵失せてファミレスにいる春の月
(店と夜空の明るさの対比が良い。
 「て」「いる」で時間経過を意図的に表現している。)

3位 勝村政信
つまずいて春を見つけた排水溝
(春の陽気で臭くなっている排水溝の中にも
 小さな芽吹き・生命が動き出している事を表現している。
 私はこの俳句が一番好きでした。)

4位 久代萌美
原稿に「摘出手術」春の虹
添削(私には意味が全く理解できません。)
「摘出手術」噛まずに言えた春の虹
嚙みそうなニュース原稿春の虹

次回のお題は富士山。

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